パートナーシップコミュニケーション~その9~
コミュニケーションで大切なことは?9
前回からの続きになります。
のんびりとご覧ください。
11 自分と相手を対等に扱う
パートナーシップは「対等である」ことが原則です。
対等でない場合、たとえば相手を上に見たり見下したり、自分を卑下したりすると、自然と上下関係ができてしまい、親子のような状態になってしまうわけです。
そうしたら、子ども側の人は親側に依存して、親側に多大な負担を強いることになります。
さらに、対等というのは「自分と同じように相手を扱う」様な感じです。
自分を乱暴に扱っていれば、当然相手を乱暴に扱ってしまいます。
その逆も同じですね。
パートナーに対して怒ってばかりいる人は、もしかしたら同じくらい自分に対して怒りがあるかもしれませんね。
12 どんなことでもできる限り「共有」する
「相手のためを思って」
そう思いながら行動する人はたくさんいます。
相手のためを思えばこそ、相手に何かをしてあげたくなるでしょうし、逆に相手のためを思って言わないでおく、というのもあるでしょう。
しかし、ちょっと考えてみてください。
もし自分が愛する人に「あなたのためを思って」教えてくれなかったり、またはいろいろされてしまったりしたら、どんな気分になるでしょう。
おそらくですが、言ってくれなければ自分だけ蚊帳の外に置かれたような気分になるでしょうし、いろいろされすぎてしまうと、相手がしてくれたことを迷惑と感じてしまうかもしれません。
「相手のためを思って」とる行動は、本当に相手のためを思っているのか、実は自分のためにやっているのか、相手に迷惑をかけないように、嫌われないようにするためかのどれかに分類されます。
自分のために行動すれば、当然相手のためではなくなりますし、愛絵tに迷惑をかけないようにと行動すれば、相手を「必要のない存在」と思わせてしまう可能性もあるわけです。
「相手のためを思う」ことは決して悪いことではありません。
しかし、そこで「相手が自分にどうしてほしいのか」「自分は相手に何ができるのか」をはっきりさせなければ、相手のための行動にはなりにくいんですよね。
私が考える一番いい方法は、相手に聞くことなんですよね。
そうすれば、こちらがしてあげたいことと相手がしてほしいことが一致しやすくなりますからね。
もちろん、相手が「こうしてください」と応えてくれないことだってたくさんあるでしょう。
それは相手も「どうしてほしいのかわからない」からなんですよね。
であれば、相手がどうしてほしいかわかるまでまってあげるのも、してあげられることのひとつになるんですよね。
心の中に一人で抱え込んだり、自分の中で勝手に結論を出して先に進まずに、お互いの気持ちをきちんと話し合い、感情を「共有していく」努力を惜しまないことが、大切ですね。
もう終わりかと思いきや、もう少し続きます。
次回もお楽しみに。
※この心理学講座は、 メルマガ「恋と仕事の心理学」 2012/111/20号に掲載されたものを、加筆修正して再掲載しております。