パートナーシップコミュニケーション~その8~

コミュニケーションで大切なことは?2
 
前回からの続きになります。
肩の力を抜いて、かる~くご覧ください。
 
 
7 感情は共有できる
皆さんは、映画を見て泣いたり笑ったり、どきどきしたことはありますか?
 
映画というのは、一人の、またはひとつの物語を見ることで、観た人たちと、映像の中にいる人たちの感情を共有していきます。
 
まるで自分がその物語の中にいるように感じたり、主人公と自分を重ね合わせてみたり。
 
これは感情が共鳴することでおきるんですよね。
 
感情は共鳴すると、共鳴する人が多ければ多いほど、より大きなバイブレーションを起こすことができるわけです。
 
結果として「ほぼ同じ」感情が共有されます。
 
これは映画の話だけではなく、家族やパートナーの間でも起こります。
 
心のどこかに「つながり」がわずかでもあれば、簡単に共鳴しあって、同じ感情を共有していきます。
 
これは、過去につながりが「あった」でも、共有できます。
 
そうすると、相手の気持ちがよくわからなくなったとき、自分の感情を正しく理解することで、相手の感情を推測することが可能になります。
 
自分を知ることが、相手を知る近道ですよ。
 
 
8 当たり前ではない
皆さんは、自分の周りに空気があるということを、普段どれだけ意識していますか?
 
ほとんどの人は意識していませんよね。
 
なぜなら、空気があるのは当たり前だからです。
 
ないと生きていけませんからね。
 
これは空気に限らず、人に対してもいえることです。
 
「私ができることは相手もできて当たり前」
「あなたはできるはずなのになぜしないのか、してくれないのか」
「なぜ当たり前のことができないのか」
こう思うことは皆さんもよくあると思います。
 
自分にとって当たり前でも、相手にとって当たり前かどうかは、必ずしもそうとはいえないんですよね。
 
自分にとっての当たり前は自分だけのもので、相手も相手だけの当たり前を持っています。
 
その「違い」を認識し、認め合い、お互いをすり合わせていくことが、パートナーシップにはとても必要なことなんですよね。
 
 
9 「してもらう」はいつか行き詰る
人は他人から、「してもらう」ことを期待します。
 
愛してもらう、わかってもらう、ほめてもらう、助けてもらう、等々。
 
しかし、実際にしてもらえることはあまりないかもしれません。
 
さらに、「してくれて当たり前」になると、してもらったことを意識せずに、してもらえなかったことだけを覚えていきます。
 
すると、してもらえなかった分だけ人は傷つき、悲しみ、へこみ、最後には怒りを感じていきます。
 
実は「してもらう」と考える人は、相手がなぜできないのかをあまり深く考えません。
 
自分が嫌いだからとか、私が要らない子だからとか、自分の中だけで答えを作り出し、自分を納得させていくわけです。
 
自分が納得している間はいいのですが、これが納得できなくなったり、答えが間違っていたとき、時間が経ってだんだんしんどくなっていき、思考の袋小路に迷い込んでしまいます。
 
自分を無理やり納得させていないかどうか、チェックしてみてくださいね。
 
 
10 「してあげる」もいつかは行き詰る
誰かに何かをしてあげる。
 
これ事体、何も悪いことではありません。
 
しかし、相手が臨んでもいないことをしてあげると、相手はどう思うでしょう。
 
一人にしてほしいときにやたらとかまってこられたり、自分がしようと思っていたことを先にされてしまったりすると、結果として、してもらったことが「迷惑」になってしまいます。
 
そして、相手が「迷惑なんじゃないか」と思って、何もできなくなることもあるでしょう。
 
このようなことは、相手のしてほしいことではなく、自分がしたいこと、じぶんの感情が優先されていますので、相手のしてほしいこととはかみ合わないことがあるわけです。
 
結果として、何もできない自分になることもあるでしょう。
 
こんなときは、何をしてほしいのか、どうしてほしいのか相手に聞くのが一番近道ですよ。
 
「9」と「10」に関しては、してもらうこともしてあげることも、普通にするのは問題ないんですよね。
 
求めすぎる、与えすぎることが問題になるわけです。
 
何事も、程々が一番いいんですよね。
 
 
さて、2回くらいで終わると思っていたこの企画ですが、まだまだ続きそうです。
もう少し、お付き合いくださいませ。
 
 
※この心理学講座は、 メルマガ「恋と仕事の心理学」 2012/11/6号に掲載されたものを、加筆修正して再掲載しております。
 

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