2020.7.1 心理学講座 リーダーシップで一番難しい事(リーダシップへの道18)
以前、リーダーシップで一番つらい事
というお話をしましたが
では、リーダーシップで一番難しい事
と言えば、どのようなことでしょう?
答えは、「忍耐」です。
以前「待つ」ことのつらさをお話ししましたが、この待ち続けることも、自分自身を信頼し続けることも、忍耐力を要求されます。
例えば、目標を達成するためには、それまでの間、どれだけつらくても耐え抜く力が必要になります。
実際の例として、ある男性が、「自分の街に温泉を作る」と、日々ボウリングをしていたそうです。
しかも、たった一人で。
その街には温泉施設などなく、当然誰も「温泉なんか湧くわけがない」と、男性の行動を冷めた目で見ていました。
それでも男性は、ひたすらボウリングをします。
その間、借金も膨大なものになりました。
当然極貧にあえぎ、毎日の食事が、湯がいたうどんにしょうゆをかけただけ、というものでした。
そして、ある日とうとう温泉を掘り当てたんです。
それこそ、人生の大半を、温泉を掘り当てることに費やしたわけです。
ずいぶん前に聞いた話ですので、なにぶんうろ覚えなところはありますが、たしか40年近くやってたと記憶しています。
皆さんなら、チャレンジしますか?
私は無理です(笑)
たぶんチャレンジしても、途中であきらめちゃうでしょうね。
それでも、温泉が出ることを信じて、ひたすら耐え抜く。
他にも、全国大会に出場するために、厳しい練習に耐える。
甲子園に出場するために、希望の大学に合格するために、逆上がりができるようになるために、そこにはいろいろな「目標や目的」を達成するために、耐える事が多々あるわけです。
なぜリーダーシップは「経験」を重要視するのか。
私は「耐える力」を養うためではないかと感じます。
そして、「貫き通す意思」そのものを「忍耐」というのかもしれませんね。
釣りの経験が豊富な人は、魚のあたりがなくてもじっと耐えて待つことができますが、釣りの経験が少ない人(釣りが好きでない人はもちろんですが)は、耐えることができないわけです。
耐えられないから待てない。
結果、すぐ飽きてしまうわけですよね。
鳴かず飛ばず
ということわざがあります。
このことわざの本当の意味は
「泣かずに飛ばずに、ずっと時期を待つ」
という意味だそうです。
決して日の目をみないのでも、努力しても結果が出ないのではなく、ただひたすら、結果がついてくるのを待つ。
これこそが、リーダーシップ最大の試練といえるかもしれませんね。
ここで、一つ注意事項。
我慢と忍耐は違います。
我慢は自分や他人から強制されるもの。
忍耐は自分の意思で選択するもの
以前後輩に「ここは忍耐力がいる」みたいな話をしたら、
後輩が「我慢すればいいんですね」と答えました。
このセリフだけで、この後輩は「ずいぶん我慢を強いられてきた」経験があることを教えてくれます。
口ぐせは注意して聞いていると、いろんなことを教えてくれますよ(^^♪
口ぐせについて知りたい人は、ぜひ私のカウンセリングを受けてみてくださいね(≧▽≦)