パートナーシップコミュニケーション~その7~
コミュニケーションで大切なことは?1
コミュニケーションにおいて、これは押さえておいたほうがいい!と言われることがいくつかあります。
これをしておけばコミュニケーションが必ずうまくいく!というわけではありませんが、必要以上に自分や相手に不安や不信感を与えたり、誤解されたりしたりすることを回避することはできるかもしれません。
まだまだ私もまとめきれていない状態ではありますが、書きながら徐々にまとめていければと思っています。
1 違いを理解しよう
離婚の理由などでよく「性格、価値観の不一致」という言葉を耳にしますが、本来、自分と価値観や性格がまったく一致することはなかなかありません。
以前にも書きましたが、人は「自分と同じ」を探して「自分と違う」ことを許容しませんから、時間が経てばその「違い」がだんだん目に付いてきます。
最初から「自分と相手には違いがある」ということをしっかりと認識していれば、違いを理解し、すり合わせたり話し合ったりすることもできるわけです。
2 思い込みで行動しない
「相手はきっと~のはず」とか「~に違いない」など、自分の中で勝手に結論を出して行動することは、非常に危険です。
出した結論と現実がイコールであれば当然問題にはなりませんが、イコールでないと、コミュニケーションにずれが生じて、結果として問題へと発展したり、自分が出した結論どおりに相手をコントロールしようとしたりします。
誰だってコントロールされたいとは思わないわけですから、相手は自分から遠ざかろうとして、結果自分の結論どおりになる、なんてこともよくあります。
思い込みは禁物ですよ。
3 「~のせい」には期待(押し付け)がある
「あいつのせいで」とか、「彼が~してくれなかったから」と、思ったり口にすることは皆さんにもあると思います。
誰かのせいにしてしまうことは誰でもあることですからいいのですが、問題はそれを理由に怒りをぶつけたりするのはいただけません。
この「期待」は、自分が勝手に相手に対して抱く感情で、特に相手に責任があるわけではありません。
信頼を裏切られたときは怒ればいいですが、期待を裏切られたときは、相手にとっては勝手に期待されているわけですから、怒りをぶつけられても理解できないんですよね。
そして、期待を裏切られたときにぶつける怒りのほとんどが、八つ当たりの可能性があります。
怒りをぶつける前に、相手に対して「期待」していたのかどうか、一度確認してみてください。
されたときはもちろん「相手から何を期待されていたのか」を考える必要はあるかもしれませんね。
4 笑顔が基本
男性にとっても女性にとっても、愛する人や大切な人が笑顔でいてくれることが、何よりの幸せでもあります。
笑顔はパートナーによって与えられるものではなく、自分から積極的に相手に与えてあげるものです。
まず自分が心から笑えているのかどうか、鏡で確認してみてくださいね。
5 本音を伝える
特に男性的な方に多いのですが、本音を言葉で話すのが苦手な方が多いんですよ。
あと、感情に支配されているときなども、本音を話している可能性は低いんですよね。
相手の言葉を無条件に信じるのではなく、言葉の裏に隠されている本音を読み取ったり、自分自身の本音をきちんと伝えることができれば、相手を不安にさせることもないかもしれません。
自分の本音がわからない場合は、自分が自分に何かうそをついている可能性があります。
自己チェックを怠らないでください。
6 攻撃はメッセージ
先ほどの話で「お前のせいだ」などと責められたとき、してはいけないことが「無条件で私が全て悪い」と思うことです。
はっきりと自分が悪ければ、言われるまでもなく「自分が悪い」と自覚できます。
そうすると、「おまえのせいだ」と責められているときは、自分を責めなければいけない相手の、追い詰められた心理があるのかもしれません。
相手の言葉を鵜呑みにせず、相手の追い詰められた心を感じてみてください。
そして、相手が自分に何かを期待していたことを感じ取ってみてください。
直接聞いてみるのもいいかもしれませんね。
ただし、暴力だけは例外ですので、暴力を振るわれたときは迷わず逃げてください。
次回に続きます。
お楽しみに。
※この心理学講座は、 メルマガ「恋と仕事の心理学」 2012/10/23号に掲載されたものを、加筆修正して再掲載しております。