ダメな事ばかりを決めたがる心理
仕事などで、なんでも自分で決めたがる人、というのがいます。
まあ、自分で決められない人からしたら楽なんですけどね。
ただ、結果として、良い方向に向くのであればいいのですが、よけい仕事が忙しくなったり、ややこしくなったり、以前よりも作業効率が悪くなったり、そんなことばかりを決めたがる人、というのが、世の中にはいたりします。
で、そういう人に限って、責任転嫁ばかりする人が多かったりするんですよね(笑)
ビジネス書などを読んでみると、成功者って、非常に合理的な考え方をしている人が多いのですが、日本のリーダーの位置にいる人って、非常に非合理的なことを決めたがったりします。
なぜなんでしょうね?
この理由を考えたときに、浮かんできたのは、ベクトルです。
意識のベクトルがどの方向を向いているのか。
例えばそれが、業績であったり、お客さんに対してであったり、作業効率であったりと、意識のベクトルが外に向いているときって、合理的な決定ができるのかな、と感じるわけです。
一方で、意識のベクトルが自分を向いている場合、欲求を満たすためであったり、権威を誇示したいためであったり、自己顕示欲が強かったりと、これだけ羅列しても、ろくな結果になりそうな感じはしますよね(笑)
もしあなたのそばに、仕事の邪魔をするようなことばかり言うような上司がいたとしたら、その上司のベクトルを探ってみてください。
部下である自分を鍛えてくれている、とするならば、ベクトルは自分に向いていますし、ただどうでもいいことに口出しをしたり、仕事をかき回したりするだけなら、ベクトルは上司本人に向いているわけです。
意識のベクトルを見る。
これができるようになると、相手の力量や実力、その人が自分にとってプラスかどうかまでわかってきますから、結構便利ですよ。
では、ベクトルの方向を見るためには、どうすればいいか。
まずは、自分で練習すればいいんです。
自分の意識が、今どこを向いているのか。
自分の内側なのか、外側なのか。
特定の誰かなのか、不特定の誰かなのか。
人なのか、ものなのか。
時々、自分をチェックしてみればいいです。
これがわかってくると、人の意識のベクトルもだんだんとわかってきます。
おもしろいのが、かまってほしいとか、愛してほしいとか、欲求が強い人ほど、このベクトルを読むのがうまかったりします。
相手のベクトルが、自分に向いているかどうか、瞬時に見極めていますからね。
欲求が強い人は、意識のベクトルを読む才能がある、ということですね。
逆に、不安や恐れが強い人は、このベクトルを読みすぎてしまって、混乱してしまうわけです。
たとえるならば、欲求が強い人は、強い電波だけきちんと受信できる高精度ラジオ、不安や恐れが強い人は、弱い電波まで全部受信してしまう、好感度ラジオ、といった感じでしょうか。
さて、あなたは高精度ラジオですか?それとも、高感度ラジオですか?
自分の意識のベクトルをチェックしてみてくださいね。