みんな誰かに支えられている
赤ちゃんが初めて自分の足で立つ瞬間。
お子様を持つ親であれば、皆が体験していることですよね。
もちろん、自分たちも赤ちゃんの頃、同じように、初めて自分の足で立ちあがった瞬間があるわけです。
多くの親はそのことを喜んでくれます。
ここで、ちょっとした質問。
赤ちゃんが立ち上がるとき、たいがい何かにつかまりながら立ち上がっていくと思います。
何の支えもなしに、突然すくっと立ち上がる赤ちゃんって、いるのでしょうか(笑)
まあいないことはない、と思います。
親に聞いたら、私は突然すくっと立ち上がったそうです(大笑)
こんな小さいころから自立しなくてもねぇ(笑)
今回はこのような特殊ケースではなく、普通に赤ちゃんが立ち上がる時を観ていただきたいわけです。
大人である私たちも、疲れていたり、けがや病気をしていたりしているときに、立ち上がろうとすれば、何か支えを必要とします。
支えがあることで、立ち上がることができるわけです。
こころも同様、というのは、皆さんもうわかりますよね。
落ち込んだり、傷ついたり、絶望したり、人生いろんなことでこころは倒れこんでしまうわけです。
そして、再び心は立ち上がろうとするわけですが、やっぱりこころが立ち上がるためにも、支えって必要なんですよね。
それは倒れたときだけではなく、倒れそうになっているときも同じ。
自分を、自分のこころを支えてくれる誰か、何かがあれば、立ち上がることは大変であっても、不可能ではなくなるわけです。
しかし、支えがない状態では、立ち上がれなくても立ち上がれない、ということもあるわけです。
自立というのは、自分の足で立つこと、でもあるかもしれません。
だからといって、何の支えもなしに立つこと、これはものすごく大変なことです。
人は、必ず誰かに支えられて生きている。
同時に、自分の存在が、誰かの心を支えている。
私はそう感じています。
それは家族かもしれないし、愛する人かもしれない、友人かもしれない、アイドルや二次元かもしれない、趣味かもしれない、旅行や食べ物もしれない。
人によって、何がこころの支えになっているのか、みんな違うわけです。
誰かに支えられている。
そう感じることができたあなたは、きっと誰かを支えています。
心理学では、自分がされていることは、自分がしていること、というのがあります。
誰かに支えられていると感じられたのであれば、それは、自分が誰かを支えてきたことが、廻り廻って、自分に還ってきた、それだけのことかもしれません。
誰かが、あなたを支えてくれている。
誰かを、あなたが支えている。
自分の周りをよく見まわしてみてください。
そこには、たくさんの支えが、ありますからね。