2021.5.21 心理学講座 ミスから学ぶ
こ1年ほどですが、今までしたことがないようなミスをちょくちょくしてしまいます。
居酒屋で誰の靴かわからない靴を間違えて履いて帰ってしまったり、連絡がつけられず相手を待ち合わせ場所に2時間以上待たせた挙句、結局会えなかったり、人に渡さなければいけない大事な書類を家に忘れてきたりと、短期間に立て続けに起きたんですよ。
これだけのことが短期間で起きると、さすがに私でもへこみます。
迷惑をかけたな~と強く自分を責めたくもなりますし、皆さんに申し訳ないという気持ちももちろん出てくるわけです。
しかし、転んでもただでは起きないのがカウンセラーです。
自分を責めるよりも、このようなミスが続いた理由を考えてみたんですよね。
ここ1年ほどのミスに共通点がないかを検討した結果、この3つのミスにとある共通点を見つけたんですよね。
ひとつは、どのミスも直前にあわてていたことです。
やはりあわてるとうまくいかなくなるものですねぇ。
そして、もうひとつ共通点があるように私は感じたんですよね。
それは、どの行動も「相手のことを思って」とった行動の結果だったんですよ。
早く帰る友人のことを思って、あわてて靴を間違えてしまったり、予定の時間に間に合うようにお弁当を作っていてメールの確認を忘れたり、身だしなみを整えないと失礼と思ってひげをそっていて時間がなくなったりと、時間がなくあわてているにもかかわらず、「相手のこと」を考えていたんです。
「相手の事を思って」というのはよく聞く話だとは思いますが、相手のことを思ってとった行動が、必ずしも相手のためになるとは限らないんですよね。
また、相手のことを思ってとった行動が、自分の希望通りの結果になるとも限らないこともよくあるわけです。
しかし、ここで「やってあげているのに」とか思ってしまうと、怒りの感情が生まれてしまうんですよねぇ。
世の中自分の思い通りにいかない事って、たくさんあります。
思い通りにならないから、人は悩み、考え、成長していくのかもしれませんね。
相手のことを思うこと、それ自体は悪いことではないんですよね。
ただ、自分の心に余裕がなかったり、あせっていたりと、自分の心の状態によって、結果が大きく変わるのかもしれませんね。
今回、これだけミスが重ならなければ、私自身考えることはなかったかもしれません。
そして、迷惑をかけてしまった皆さんはみないい人たちばかりで、ミスをした私をみんなが許してくださいました。
ありがとうございます。
ああ、赦すって、赦されるって、大切なことですねぇ。
ミスはないほうがいい。
私もそう思います。
でも、人間ですから、どれだけ努力しても、ミスするときはします。
してしまったら、自分を責めたくなったり、誰かのせいにしたり、後悔したり、反省したりするでしょう。
しかし、ミスをしてしまったとき一番大切な事は、やはり「ミスから学ぶ」ことなんだなぁ、と私は実感しております。
余談ですが、間違えて履いてきた靴は、持ち主の住所を調べてお返しし、書類を渡せなかった人には謝り、待ちぼうけをさせてしまった人には、次回埋め合わせを約束しました。