2021.5.20 会話はキャッチボール

今回はちょっとした会話のツボを野球にちなんでお話したいと思います。

会話というのは、聞き手がいて話し手がいて、お互いの間で言葉のキャッチボールが続くと会話になっていくわけです。

実際にキャッチボールをやってみればわかると思いますが、投げる相手とボールをよく見ていないと、ボールを捕るのは難しくなります。

会話も同じで、相手と相手が投げた言葉(ボール)をよく見ておかないと、ボールをキャッチできないし、もちろんボールを投げ返す事も難しくなってしまいます。

ボールを投げる側も、相手がボールを受け取れる状態にあるかどうか確認せずに投げてしまうと、相手がボールをとれない可能性は高くなってしまうわけです。

ボールを投げる側、話し手で大切な事は、相手にわかるように伝える事です。
相手がとれないような暴投や豪速球を投げても、とれないのは当たり前ですよね。
上手に投げる必要もありません。
大切なのは、投げたボール(言葉)を相手のミット(心)におさめさせる事が大事なんですよね。

ボールを受ける側、聞き手で大切な事は、相手の言葉(ボール)をきちんと受け取る事です。
実際には「反応する」事にありますね。
オールを取った事が相手に理解されないと、投げた側が困惑してしまいますからね。
そして、相手にボールを投げやすくする、話しやすくしてあげることも大切な事なんですよね。

これを交互に行えば、会話というなのキャッチボールは一応成り立ちます。
応用として、一方的にどちらかが話す場合は、聞き手はキャッチャーに専念し、キャッチボールではなく投球練習にすればいいわけです。

実際に野球でも、キャッチャーの事を「女房役」と言います。
女房役がピッチャーのボールを気持ちよく捕球してこそ、ピッチャーは気分よく投げられるわけです。

さて、ここまで書いて皆さんに質問です。
話し手と聞き手、どちらが難しいと感じますか?
話し手の方が簡単だ、聞き手の方がラク、どちらもできる、両方難しいとそれぞれの答えがあると思います。

実はその答えが、皆さんにとって大切な「伸びしろ」になります。
初めからうまくできる人なんていません。
要領がよくてすぐうまくなる人はいるかもしれません。
でも、そんな人はできない人が歩むプロセスを知る事はできないわけです。
見あんさんそれぞれが、同じ事をするとしても、学ぶ事や過程は同じではないわけです。

その「人との違い」を大切にしたとき、相手に興味を持つ事ができます。
そのとき、会話は皆さんにとって「たのしい」ものになることでしょう。

今はできなくていい。
いつかできるようになればいいのだから、ね。

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