2020.6.12 心理学講座 リーダーシップの抵抗(リーダーシップへの道7)

リーダーシップのプロセスにおいて、必ず出てくるもの。

それは「抵抗」です。

例えば、好きな人に告白をしようとします。

告白がうまくいけば、バラ色の人生が待っていますよね。

しかし、うまくいくかどうかは相手次第で、自分の選択肢にはありません。

すごくドキドキするでしょうし、すごく不安にもなりますよね。

もし拒絶されたらどうしよう。

うまくいかなかったらどうしよう。

不安や恐れをたくさん感じてしまい、傷つく事を怖がってしまうと、告白する事自体をやめてしまうかもしれません。

では、告白しなければどうなるでしょう。

失恋して傷つく事はありませんが、同時に相手とのバラ色の人生をあきらめる事になってしまうわけです。

実は「傷つきたくない」という想いは、明らかに「抵抗」なんですよね。

本来自分がすべき事に対して、傷つく事を恐れてやるべき事をやらないでおく。

以前お話しした「やり残し」になってしまうわけです。

相手と恋人同士になれるかどうか、がリーダーシップではありません。

恋人同士になれるかどうかより、自分が告白をする事で、たとえ失恋しても自分の想いを相手に伝える行動をした。

この行動こそが「リーダーシップ」と言えるでしょう。

告白がうまくいっても、うまくいかなくても、行動の結果は他人に対して影響力になります。

うまく言ってもいかなくても、傷ついても立ち直れるし成長できる。

そしてなにより、自分の行動が、たとえ失敗したとしても間違いではなかったことがわかるからです。

リーダーシップの最大の抵抗、それは「それだけはやりたくない事をするから」です。

基本的に、「それだけはやりたくない事」以外は、既に今までやってきていますからね。

今までやってきた事でうまくいかなかった。

とすると、まだやっていない事の中にうまくいくための「答え」があるわけです。

で、まだやっていない事は、そのほとんどが「それだけはやりたくない」事なんです。

それだけはやりたくない事って、やってないでしょ(笑)

以前、ある人とお会いした事があるのですが、その人が私はどうも嫌で、すごい嫌悪感を持っていたんです。

そしたら、私の師匠が「それだけはやりたくない事はやらされるよ」と私に助言してくれました。

私は

「富士山に一回登くらいなら、六甲山を10回登った方がまし」と言って、その人に対する嫌悪感を持ったままでいました。

そしたら、またその人と合う事になり、それだけではなく、長い時間一緒に行動する事になってしまいました。

これは明らかに「さっさと富士山に登ってしまいなさい」というプロセスからの課題でした。

そこで私がとった行動は。

あえてその人と時間をとり、2時間にわたって話をしました。

終わった後は、相手に対する嫌悪感はなく、相手も私に交換を持ってくれていたようで、多少なりともお互いが理解し合えたことが感じられました。

以後、その人にお会いしても、笑って見守れる私になりました。

リーダーシップは「避けては通れないもの」をきちんと「避けずに通してくれる」道筋でもあります。

だからこそ、抵抗も激しくなるわけですし、カウンセリングにおいては、いかにしてその抵抗を取り除くかが、カウンセリングのテーマになってくるわけです。

リーダーシップ(にとって大切なの)は、結果ではなくプロセスである。

そこに行き着こうとする意欲や行動が、人にはリーダーシップに映る

抵抗をしているとき、リーダーシップに限ったことではありませんが、以下の言葉が出てきたときは、抵抗があるとみていいでしょう。

でも

だって

どうせ

だから

やっぱり

この他にもありますが、だいたい会話をしていてこの言葉を言っているときは、要注意ですね。

リーダーシップの最大の抵抗は「自己価値の低さ」があります。

自分の価値を低く見積もる。

この他にも自己卑下や自罰傾向にある場合、強すぎる欲求、罪悪感がる場合なども、大きな抵抗となるわけです。

特に罪悪感がある場合、これは「迷惑をかけたくない」とか「誰かや何かに対して申し訳ない」と感じているときで、このように感じているときは、リーダーシップの道からそれてしまいます。

同じように、強すぎる欲求を持つ場合も、目的を途中で見失ってしまい、傲慢になってしまいます。

求めること自体が目的になってしまうんですよね。

こうなると、1000円持っていたら「1000円しかない」と言いますし、10億あっても「10億しかない」となってしまうわけです。

これは斎藤一人さんの言葉で、

「~しかない」と思う人は、どれだけあっても満たされず、「1000円もある」という人は、「10億もある」と言える人になりますので、本当に豊かな人はこのように表現するそうです。

まあ、過ぎるはよくないということですね。

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