自立と依存のバランス
歯を食いしばる
という言葉がありますが、最近本当に歯を食いしばっております。
気が付くと、顎が痛くなっているんですよね。
今、本当にきついんだなぁ、というのを、身体が教えてくれているわけです。
人生それなりに経験を積んできますと、大概のことは予想ができちゃうわけです。
この仕事は、これくらいの労力がいるぞ、とか
この恋愛は、なかなか厳しいぞ、とかね。
で、予測した結果、ものすごく素敵な未来と、ものすごく大変な道筋に気が付くわけです。
すると、こころが自動的に、自分を守ろうとするわけですよ。
もちろん、逃げ出すこともできるわけですが、逃げたところで、いつかは絶対やらされるわけですし、代わりの誰かが苦労するわけですからね。
まあ、仕事にしろ恋愛にしろ、やれるところまではやっておかないとね。
後悔はしたくないですから。
こういう状況になった時、やっぱりほしいのは「心の支え」です。
どんなに立派な人でも、すごい人でも、優秀な人でも、心の支えなしに問題に向き合っていくのは、なかなか大変なんですよ。
こころの支え
これは何でもいいんですよ。
パートナーでも、親や子供でも、友人でも、自分のビジョンや夢、目標でも、私はお勧めしませんが、怒りや復讐心でもいいわけです。
人は何かに向き合おうとするときに、心の支えがあったほうが、やっぱり向き合いやすいわけです。
お化け屋敷がこわいから、誰かに一緒についていってもらう。
こんな感じと同じです。
心理学的に見て、DVやハラスメントをする人のなかには、している相手に対して、依存しています。
言い換えれば、その人を攻撃することで、心の支えにしているわけです。
これも悪い心の支えですね。
例えば、上司がAさんに対してハラスメントをしていて、それが原因でAさんが退職したら、今度はBさんに対してハラスメントを始める。
学校のいじめも、同じような感じですよね。
見た目には、いじめている側が自立して、いじめられている側が依存しているように見えますが、心理的には、いじめている側が依存で、いじめられている側が自立です。
見た目と心って、自立と依存が逆転していることって、よくありますよ。
人に対して攻撃的な人ほど、依存的ですからね。
弱い犬ほどよく吠える
いいことわざがありますねぇ。
ですので、仕事ができる人ほど、プライベートでは依存的だったり、仕事での評価がいまいちの人ほど、プライベートでは自立的だったりします。
では、仕事もプライベートも自立的だったらどうなるか。
ある意味、心の支えがない状態と同じですから、簡単に折れます。
このパターンで自死を選ばれる方も、多いですよね。
自立と依存は、表裏一体です。
切り離すことはできません。
両方あって、両方のバランスが取れている状態が、一番いい状態かもしれません。
どれだけかっこよくても
どれだけべっぴんさんでも
このバランスが崩れている人とかかわるには、それなりの努力と覚悟がいる、ということです。
さて、皆さんの自立と依存のバランスは、とれていますか?