自由の本質
今までも、コラムや講座で自由について何度かお話したことがありますが、今回も自由についてのお話です。
自由になる
一番わかりやすいのが、家を出て独り暮らしを始めること。
何をするのも、どう過ごすのも、すべて自分の自由にできますからね。
誰に何を言われることもなく、誰からも干渉されることもない。
まさに自由なわけです。
自由というのは「好きにしていい」ということではないと、以前もお話したと思います。
自由というのは、「すべて自分で決められること」なんですよね。
言い換えれば、「すべて自分で決めなければいけない」わけですよ。
他人の干渉がある状態を「自由」とは言いませんからね。
もちろん、誰かにお願いをするかどうか、選ぶことは自由です。
しかし、お願いしたことは、自分の自由にはならないわけでしょ。
自由とは、自分で決めなければいけないことと、すべてが自己責任であることが、大前提なんですよね。
自由がない
そう感じている人は、自分で決められなかったとか、誰かの責任にしている可能性があるわけです。
もちろん、選択と責任を誰かに奪われてしまうと、自由はなくなります。
これを「束縛」というのかもしれません。
この選択と責任を、あえて相手に差し出して、束縛されるように仕向ける、なんてやり方も、カウンセリングではありますけどね。
文句や愚痴、批判が多い人などは、選択と責任を放棄しているか、逃げている人といえるかもしれません。
本当の自由って、本当に孤独ですよ。
だって、誰からの干渉もないって、本当にさみしいですからね。
ま、今の私ですけど(笑)
適度な自由と、適度な束縛があって、そのバランスが取れている状態が、本当は一番いいのかもしれません。
パートナーシップや思春期以降の親子関係などは、この絶妙なバランスが取れているからこそ、関係がうまくいくのかもしれません。
このバランスが崩れたとき、人間関係で問題が起こるのかもしれませんね。
皆さんは、今自由ですか?
それとも、不自由だと感じていますか?
もし不自由だと感じているのであれば、選択と責任、そして自由と束縛のバランスを確認してみてくださいね。