完璧主義について1
今回は、完璧主義についてのお話です。
ウィキペディアでは
心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと。
定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。
このような思想を持ったものや、そのような心理状態の者を完全主義者、もしくは完璧主義者と呼ぶ。
と書かれております。
ま、そのとおりですよね。
ポイントは、完璧主義な人ほど、自分は完ぺきではないと思っていることですし、完璧であることが正しいことと思っている部分でもあります。
例えるなら、テストは100点でなければいけない、99点~0点には意味がない、と言っているようなものです
完璧というのは、ある意味自分の理想でもあります。
理想通りの結果
理想通りのプロセス
理想通りの自分
理想通りの恋人や伴侶
などなど、すべてが自分の理想通りで、初めて完璧になるわけです。
完璧主義というのは、この理想を目指していることなわけですね。
では、ちょっとここで皆様に質問です。
自分の過去を振り返ってみてください。
今まで「完璧だ!」と感じられたことって、どれくらいありますか?
たくさんあるという人も、全くないという人も、それぞれいらっしゃると思います。
この場合、どれが正しいとか間違っているとか、そういうのはないんです。
完璧主義というのは、自分を向上させるためや、夢をかなえるための手段の一つです。
ですので、そこに問題はないわけです。
じゃあ問題はどこにあるのか。
皆さんはもうお気づきですよね。
完璧でなければいけない
と思うことと
完璧になれなかったときに、どれだけ許容できるか
ということです。
バスケットボールのシュートを打つ時に、
一回も外してはいけない
と言われてシュートを打つのと
3回までは失敗してもいい
と言われてシュートを打つのとでは、同じ気持ちでしょうか?
あきらかに、一回も外すな、と言われたほうが、プレッシャーが大きいですよね。
この「3回の失敗」が許容範囲になることで、プレッシャーが少し緩むわけです。
失敗は許されない
これは完ぺき主義の考え方で
失敗したってどうにかなる
これが許容できるこころ
と例えてもいいでしょうね。