こころとスパイス
プレジデント 2017年7月31日号の記事に
「平気でうそをつくサイコパス対処法」という記事がありました。
読んでみると、アメリカでは男性の3パーセント、女性の1パーセントがサイコパスなんだとか。
で、大きく5つに分類されていて、その分類を読んでみると、まあちょっと笑いました。
私やん(笑)
そうか、私はサイコパスだったのか!
とは思いませんよ(笑)
基本、大なり小なり、こういった要素はすべての人が持っているわけです。
ただそれが、日常生活に支障がなかったり、自分や他人に対して、悪影響を及ぼさないだけのこと、なんですよね。
私はそもそも、人のこころというのは、カレーのスパイスに似ていると感じています。
スパイスの種類は、数十種類程度なわけですが、そのスパイの調合方法によって、無限の味が表現されるわけですよね。
人のこころも同様で、心を構成する、いろいろな要素を、その人の「個性」という味付けを作るためにブレンドしているだけにすぎない、と感じるわけです。
とりわけ、社会問題になるときって、その問題は、すべての人の心の中にブレンドされたスパイスの一つに注目した、と私は感じるわけです。
ですので、もしこの記事を読んで「私もサイコパスじゃないだろうか」と思った人は、ご安心ください。
サイコパスの人は、逆に自分とは関係ないと思いますから(笑)
しかし、以前からちょっと感じていたことではあるのですが、最近、いろんな心理用語が増えていて、かつ、言葉の意味が本来の意味と違う形で使われていることが多いのかなぁ、と感じるんですよね。
びっくりしたのが、今回プレジデントを読んでみて、そのほとんどが、心理的なお話、コミュニケーションのお話ばかりになっているんですよね。
そういった特集でも偶然組んでいたのでしょうか?
それだけ心理学に注目が集まっているし、仕事でコミュニケーションが問題になっているというのもよくわかるのですが、随分と世の中も変わったなぁ、と、なぜか感じました。
それだけ、コミュニケーションが日常でうまくできていない人が多くて、今まで当たり前と思っていたコミュニケーションが、時代の変化によって通用しなくなったことが、あるのかもしれませんね。
それがいいか悪いか、私にもわかりません。
ただ、私が言えることは、自分と向き合えなければ、心理学もコミュニケーションも、小手先の技術にすぎない、ということです。
しかし、コミュニケーションは、心と心のやり取りです。
ハートに届かないコミュニケーションは、必ずどこかで、誰かに負担を生じさせます。
相手の心を動かす技術も、心理学にはあります。
しかし、それは結果として、誰も幸せにはできません。
皆が幸せになることに、心理学の本質がある、と私は感じています。
心理学やコミュニケーションを学ぶことは大いに結構なことだと思います。
できることであれば、利害関係なしに、皆が幸せになれる方法を選択していただきたいな、と私は感じております。