こころの成功⑥~癒しと成功の関係
心が癒されていなくても成功はできまか?と質問をいただきました。
成功は心の成長とは無関係です。
現実的な成功は心が癒されているかどうかは関係ないんですよね。
ただ、欲求のままに進めばいいんです。
人にはそれぞれ与えられているものがあります。
それは、持って生まれたもの、資質といっていいでしょう。
もって生まれたものは当たり前と思っていますから、それこそ意識しませんのでね。
そこは誰にも真似はできないんですよ。
社会的な成功は心が癒されていたらできないって知ってますか?
心の問題を扱おうとすると現実はいったん止まるんですよ。
もちろん、心を癒して成功する方法もあるのですが、まあそれができる人はごく少数と言えるでしょうね。
一般的なセミナーでは必要以上に心を癒す事はしません。
理由は簡単です。
時間がかかるから(笑)
ダイエットを例にとりますと、ダイエット経験者であればわかると思いますが、体重どれだけダイエットしていても、体重が減らない停滞期があります。
しかし、体脂肪率を見てみると、体重が減らないときに体脂肪率は減っているんですね。
そして、体重が減っているときは、体脂肪率に大きな変化は見られないんですよ。
停滞期に入った時にモチベーションを維持するコツは、体脂肪率をチェックする事なんです。
心も同じで、心を深く扱っている時は現実の動きが鈍くなります。こころを掘り下げれば掘り下げるほど、現実を動かすエネルギーはあまり出てこなくなります。
掘り下げが終わって、掘り下げたものが現実に反映されて、やっと現実が変わり始めます。
こころの成長や成功は、変化が緩やかなんですよね。
最近の起業セミナーでは、目標達成のためには必要以上に心を深く掘り下げません。ある一定の深さで心を切ってしまった方が、進行がスムーズに進むからです。
でも、長い人生の中では、心を無視できない時が出てきます。
そういう時に、心をしっかりみる。
その間現実は少し停滞させる必要があります。
例えば、大きく変わったりする転職、失職、結婚などがあると、現実は大きく乱れます。
こころが変化についていこうと必死になって、余裕がなくなるからですね。
社会的成功を目指すタイプの人は、一定のレベルでのこころの切り捨てができます。
成功に必要ない部分は切り捨てる。
必要以上に心を見ない。
そのエネルギーを推進力に回す。
最近ではこころについて扱う起業セミナーなども増えていますが、実際成功を手に入れるためには、「成功したかったら心を無視してください」という教えが暗にある感じがします。
悪いたとえですが、おぼれている人がいても、
「助けるな、あなたは自分のすべきことをしなさい。
助けるのは、助けられる自分になってからでいい。」
という感じの教えみたいなものです。
心の成功を目指すタイプの人は、たとえ助けられる力がなくても、すぐに助けに行っちゃうわけです。
本当はバランスがいいのが一番なんですけどね。
両方できるのが理想といえるでしょうし、実際両方できる人も世の中にはたくさんいます。
しかし、自分が両方できるかどうかは、やはり自分自身が自分の事を知らなければいけません。