頑張った自分が認められない心理

よく頑張ったね

と、誰かから言われた時、それを素直に受け入れられない時があります。

時には、自分は全然できていない、と思ってしまう時もありますよね。

以前にも心理学講座でお話ししたことがあるのですが、おさらいの意味も兼ねて、もう一度お話ししたいと思います。

頑張った自分が認められない時、心の中では、このようなことが起こっています。

今の自分が、頑張っていた頃の自分を見ている。

これは、今の成長した自分と、昔の頑張っている自分を比較して、今の自分に比べて、昔の自分は頑張っていなかった、という結論に無意識が思っているわけです。

結果として、頑張っている(頑張ってきた)と受け入れられない状態になるわけです。

問題点としては、今の自分を基準に頑張ったかどうかを判断してしまっていることです。

たとえ結果が出ていないとしても、今の自分はいろいろな経験をして、経験を積んでいるわけです。

でも、結果が出ていなかったり、失敗したことなどは、自分にとっては経験を積んだのではなく、ダメだったこととして認識してしまいますので、その分経験したことや学んだことが、自分の評価にならないわけです。

そこで、経験を積み成長した自分が、経験を積む前の自分を見たとき、今の自分を基準にして

「今の自分だったらできるのに、分かるのに、なぜ当時の自分はできないのか、わからないのか」

と、できない自分に対して怒りを感じてしまうわけです。

そもそも、比較することって、条件を対等にしないと意味がないですよね。

成長した自分と、成長前の自分を比較すれば、当然成長した自分の方が優秀なわけです。

自分の成長を認めていない時、成長していない自分を見て「これくらいできるはずなのに、なぜできないんだ」と感じてしまうわけです。

実際には、できなくて当然なんです。

例えるならば、逆上がりができなかった小学生の自分が、中学生になって逆上がりができるようになった。

で、逆上がりができなかった小学生時代に自分に対して「なぜ逆上がりができない」と言っているようなものですからね。

こんなこと誰も言わないでしょけれど、心の中では結構やっていたりするんですよねぇ。

皆さんは、他人から頑張ったと言われて、素直に認められますか?

素直に認められない時は、こんなことが心の中で起きているかもしれませんよ。

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