パートナーシップコミュニケーション~その2~
コミュニケーションにずれが生じる一番の原因
コミュニケーションにずれが生じる一番の原因は
「自覚がないこと」
なんです。
例えば、自分は全く自覚がないのに、人から
「あれ、なんか怒ってます?」
と聞かれたりしたら、これは自分自身が怒っている可能性があります。
さらに、怒っている事に自覚がない可能性があります。
感情って、意外と自覚なく出ている事が多いんですよね。
なので、感情が出ている瞬間は自分の感情に気づかない事が多いんですよ。
そして、感情が途切れたときに、何の感情が出ていたのか確認するんですよね。
映画を見て感動して泣いているとします。
感動して泣いている瞬間は、自分が感動しているとは自覚していません。
映画が終わってから、「感動した」と思考が心を確認して、初めて納得するわけです。
でも、心が「感動」していたとしても、思考が「感動した」事を認めなければ、さてどうなるでしょう?
本人の頭は「感動なんかしていない」と認識されてしまいますから、結果として「感動した」心はなかったものとして扱われてしまうわけです。
そうすると、感動がある事を認めないわけですから、結果として自覚がない状態になってしまうわけです。
さて、ここまでで気がつきますか?
コミュニケーションのずれには、なんと
「思考と感情のずれ」
があるわけです。
次回は、この「思考と感情のずれ」についてお話ししたいと思います。
※この心理学講座は、メルマガ「恋と仕事の心理学」2012/8/14号に掲載されたものを、加筆修正して再掲載しております。