自分の「得意技」は何ですか?
自分の「得意技」は何ですか?
私ももともとスポーツは大好きなので、よくネットや新聞でチェックしています。
昔、ふと柔道の選手のインタビューを聞いていて感じたことがありました。
金メダルを取った選手にしても、メダルを取れなかった選手にしても、皆それぞれ自分の「得意技」というのがあるんですよね。
巴投であったり、一本をとることへのこだわりであったり、寝技であったり、同じ柔道でも自分の長所や欠点、特徴や性格を考えた結果、それぞれが自分が一番力を出しやすく、なおかつ勝てる方法を考えているんですよね。
それは自分の得意技にこだわり続けることであったり、一本にこだわらない試合を選択することであったり、マイペースを貫くことであったり、人それぞれにやり方が違うというのもあるわけです。
しかしこの3人の目的は同じで、それは「金メダルをとること」なんですよね。
しかし、私はこれは単にスポーツだけの話ではなく、人生や仕事、恋愛などにも当てはなることではないかと感じるんですよね。
ここで取り上げた3人に限らず、アスリートの人たちは自分の長所も欠点もよく知っているんですよね。
そこで、自分の長所をより伸ばすことによって成長する人もいれば、自分の欠点を克服することでのびる人もいる。
また、自分の欠点を別の何かで補うことで、自分をのばしていくという方法もあるわけです。
心の成長も同じで、必ずしも問題があったとしても、その問題を克服しないと幸せになれないわけではありません。
その問題を克服するのも一つの方法であって、たとえ問題があっても幸せになることもできるでしょうし、また問題があるデメリットを補えるだけのメリットをもつことで、成長する人もいるわけですね。
今までいろんな人をカウンセリングしてきて感じたことですが、明らかに幸せになる人、成長する人に共通することがあり、それはスポーツ選手と同じで、しっ かりとした「目的」があり、「自分の得意とすることと」と「自分が苦手とすること」がある程度理解できる人、そしてあきらめない気持ちは、たとえどのような状況になっても、必ず結果を残していきます。
たとえはじめは目的がなくても、「自分を理解していくこと」で、自然と目的がわかってくる、ということもしばしばあります。
そこで自分が「得意」とすることなんかが見つかれば、成長は一気に加速するわけです。
それは日常生活や仕事では、なんの意味もないことかもしれません。
それでも、「得意であること」で何かの役に立つかもしれないわけです。
そんな「得意技」をもつ自分を捜してみるのはいいかもしれませんね。
多くのスポーツ選手がそうであるように、どんなにがんばっても結果が残せないときもあるでしょう。
でも、それでも参加できないよりは、参加して何かを学ぶことができるほうが私は大切だと感じます。
そのチャンスを信じるも信じないも、皆さん次第ですよね。
もしよかったら、好きなスポーツ選手を応援しながら「自分にもまだいろんな可能性があるかもしれない。この選手のように」なんて思いながら応援するのも楽しいかもしれませんよ。
皆さんも、誰かを応援してみてください。
それが家族でも、友人でも、赤の他人でも、だれでもいいです。
そうすると、自然と自分自身にも力が漲ってきますよ。
※このコラムは、2008年08月11日に掲載されたコラムを、加筆修正して再掲載したものです。