怒りのメリット

怒りは、プロセスを阻害したり、冷静な判断を狂わせたりと、何かと癒しでは問題になります。

では、そんな厄介者の怒りを、なぜすべての人が持ち合わせているのでしょう?

それは薬と同じで、正しく使えば役に立つし、間違って使えば毒になるわけですね。

怒りの良い面といえば、瞬発力です。

一気に動く力や、短期間で行動する力にはもってこいなわけです。

実は最近、もう一つの良い面を見つけました。

それは、「壁」です。

怒りが強い人は、怒りを使って心に壁を作り、人とのコミュニケーションを遮断します。

これは皆さんもわかりますよね。

すべてではないですが、うつや引きこもりの人の多くは、怒りによって「壁」を作るからなんですよ。

で、怒りがないということは「壁がない」状態になりますから、心が全くの「バリアフリー」状態になるわけです。

これはこれで危険ですよね。

ほんの少しの「怒り」をうまく応用すれば、自分を守ることもできるのかもしれません。

ただ、私としてはお勧めしませんよ。

それだけ使い方の難しい代物ですから、よほど身の危険にさらされていないのであれば、このやり方はお勧めしません。

あ、書いていて気が付きました。

怒りの壁が厚いクライアントさんは、それだけ過去に身の危険にさらされていた可能性があるわけですね。

なるほど、そういう見方もできますね。

と、一人納得をして本日の講座これにて終了。

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