癇癪やヒステリーをおこす理由
人はどんな気分になった時、癇癪やヒステリーを起こすのでしょう。
わかってもらえないとき
自分を表現しようとするとき
怒っているとき
そのほかにも、いろいろあると思われます。
簡単にまとめると、こころの中に、感情の水が入ったコップがあって、このコップをひっくり返すような感じかもしれませんね。
基本的に、ヒステリーや癇癪は
思い通りにならないとき
わかってもらいたいのにわかってもらえないとき
憤りを感じているとき
に起きやすくなりますが、全てに共通する部分では
自分を見てほしい、かまってほしい
というのがあります。
つまり、自分の中にある抑圧された欲求の表現として、ヒステリーや癇癪があるといえるかもしれません。
以前にも講座で書きましたが、欲求は大きく6つに分類されます。
愛してほしい
わかってほしい
かまってほしい
認めてほしい
助けてほしい
許してほしい
このうちの一つ以上の欲求を抑圧することで、ヒステリーや癇癪は起きやすくなるわけです。
コップの水をカラにするために、ぶちまけるわけですね。
ぶちまけた後は当然落ち着くわけですが、しばらくすると、すぐにコップが満タンになってしまいます。
なぜなら、抑圧された欲求が解消されない限り、コップに水はずっと注がれていきますからね。
で、ここでよく「感情をコントロールする」という表現を使う人や本を目にしますが、基本抑圧していること自体が、すでにコントロールなんです。
コントロールしている人に、さらに「コントロールしなさい」といっても無理なんですよね。
車を運転しているときに、パソコンで資料を作れ、と言っているようなものです。
事故りますよ、確実に(笑)
ヒステリーや癇癪を辞めるためには、自分のこころにどのような欲求があり、どれだけ抑圧しているかを把握する必要があります。
そのうえで、抑圧することを辞めることで、初めてコントロールできるようになっていくわけです。
つまり、ヒステリーや癇癪を起している本人が気が付かない限り、どうしようもない、ということになりますね。
今の世の中が生きにくいと感じる人は、自分と向き合えない人とかかわるのは、かなり心がしんどいかもしれませんね。