自己責任と自業自得
自己責任と自業自得
皆さんは、この言葉の違いって、わかりますか?
goo辞書では
自己責任
1 自分の行動の責任は自分にあること。
2 自己の過失についてのみ責任を負うこと。
自業自得
仏語。自分の行為の報いを自分自身が受けること。
一般に、悪業の報いを受けることにいう。
となっています。
夏休み中に、実家でテレビを見ていて、この言葉をコメンテーターの方がおっしゃってたんです。
自己責任を、自業自得と同じ意味とはき違えている人がいる。
確かにそうかも、と私も感じたんです。
私自身が定義する自己責任とは、自分がとった選択や行動に対する責任であると感じています。
自営を始めて、商売に失敗したら、それは自己責任と言えるかもしれません。
しかし、自営を始めるという行動や選択に、間違いがあったわけではない。
もしかしたらきちんとした商売をしていて、周りの意見を取り入れたり、お客様の声に耳を傾けたりして、できる限りの努力をしていたかもしれない。
それでも、うまくいかない事だってあるわけです。
で、商売がうまくいかなくなった事の責任を取る、というのであれば、これは自己責任であって、自業自得ではありませんよね。
自業自得というのは、最初から謝った選択をしているにも関わらず、周りの意見や注意を無視して行動・選択した結果商売に失敗した。
これなら自業自得ですよね。
例えば、わがままに振る舞う受講生に対して「そのままだと、みんなから嫌われてしまうよ」と再三注意したとします。
しかし、その注意を無視した結果、みんなから嫌われて村八分になってしまったら、これは自業自得と言えるでしょうね。
忘れてはいけないのは、自業自得というのは、自己のやるべき最低限の責任を怠った結果に生じるものであって、自己責任とイコールではないわけです。
「自業自得やろ、それって」
という言葉一つで、目の前に起きている事を片付けてしまう人。
こういう人たちは、自己責任と自業自得をイコールにしてしまっている可能性があります。
また、そういう人達に限って、いざというときに他人のせいにして逃げる人が多い(笑)
最近いいわけがかわいく感じるくらい、まあ他人のせいにする人の言動や態度がひどいですからね。
ほんと、自分がその立場になってされたくない事は、しないのが一番ですよ。