忘れることと、忘れられないこと
阪神・淡路大震災から24年がたちました。
この日だけは私にとって、特別な一日ですからね。
25年たったからといって、記憶が薄れていくこともなく、今も鮮明に当時のことを覚えています。
忘れることと、忘れられないこと。
私は、このどちらも必要なものだと感じています。
心が痛みに耐えられず、忘れることでしか自分の心を守れないのであれば、忘れた方がいいですし、たとえ痛みに苦しみ続けていても、忘れてしまう痛みの方が耐えられないときは、忘れられない選択をすることでしょう。
どちらがいいとか、悪いとかではないんです。
生きていくうえで、忘れていくことも必要ですし、忘れずにいることも必要ですからね。
ただ、どちらを選択したかで、自分の人生の責任の種類が変わってくるのだと私は感じます。
忘れるということは、自分の心の弱さを受け入れ、繰り返すかもしれないリスクを背負う責任が。
忘れないということは、その痛みに耐え、共に生きていく責任が。
それぞれあるのではないか、と感じるわけです。
私はどちらかといえば、忘れられない人間です。
大事なことはすぐ忘れるんですけど(笑)
でも、忘れることも勇気がいることで、忘れないことも、また勇気がいることかもしれません。
逃げの選択で忘れたり忘れなかったりするのは、おすすめしませんからね。