興味のベクトル
カウンセリングをしておりますと、自分に興味がある人と、自分に興味がない人というのがはっきりとわかるんですよね。
それは単純に「自分ってなんだろう?」とか思うことではなくて、もっと別のことでもわかるんですよ。
それは何かというと、自分が普段、どのようなことに意識を向けているか、ということでわかるんです。
自分に興味がある人って、すごく小さなことでも、「誰かに話したい」と思うんです。
理由は簡単で、誰かに話したい、と思うということは、それだけ自分のことを聞いてもらいたい、と思うわけです。
でも、ただそれが「聞いて聞いて」ということではなく、聞いてもらうことで、楽しんでもらうことなわけです。
人って、嫌なこととか、不満なことって、意識しなくてもすぐにわかるし、覚えているわけですが、日常のちょっとした面白いことって、よ~く観察してないと取りこぼしてしまうんですよね。
そんなささいなこと、みなさんだって昔は探すのが得意だった時代があったはずなんですよね。
小さい子供って、自分が気づいたことを、すぐ親に教えてくれます。
まあ何言ってるかわからない時のほうが多かったりしますけど(笑)
それは、意識そのものは外側を向いているわけですが、外側にあるもののどこに焦点を当てるのか、というのは、自分の内側で決めますのでね。
好奇心というのは、自分自身が興味があることをひたすら掘り下げていくわけですが、自分に興味がある人って、ただ掘り下げるだけではなくて、それを伝えようとする思いがプラスされるわけです。
そこでさらに「皆に笑ってもらおう」とか「皆に楽しんでもらおう」という気持ちが出てきたら、より周りを観察する力が増すわけです。
で、この状態のまま、興味の対象が他人に移れば、コミュニケーションをとることはさほど難しくないかもしれません。
人を楽しませていく
これもまた、人に与えていく行為のひとつ、なんですよねぇ。