2021.5.22 心理学講座 コミュニケーションがうまくいかない原因

昔、町を歩いておりましたら、テレビ局の街頭インタビューに出くわしたんですよ。

インタビューの内容は、芸能人夫婦の離婚騒動にちなんで、「離婚について」でした。
私自身、あまり芸能ネタに詳しくないので、当たり障りのない話をしただけにとどまりましたが、今回はちょこっとだけ、コミュニケーションがうまくいかない原因についてお話ししてみようかと思います。

いろんな方とお話をしていますと、単純に離婚がいいか悪いか、と答えが出せるものではないんですよね。
離婚した方がいい場合もあるし、離婚しない方がいい場合もある。

ケースバイケース、なんですよね。

ただ、離婚するにしてもしないにしても多くの方が共通しているのが、根本的にコミュニケーションが不足しているなと感じます。
もっとお互いの本音を言い合い、相手が何を考えているか、自分とどう違うかを理解し合い、もしくは納得するまで話し合う。
それがコミュニケーションだと私は思っております。

しかし、多くの仲がこじれるカップルの方は、どこかでコミュニケーションをあきらめたり、言っても無駄だとしゃべらなくなったり、自分のせいにしたり相手のせいにしたりと、なかなか自分の本音も相手の本音も理解しようとはしていない気がします。
同時に、自分の本音も相手の本音も、伝わっていなかったり、間違って理解されてしまったりしているのかもしれませんね。

コミュニケーションがうまくいかない原因をまとめると、「誤解」と「思い込み」と「あたりまえ」になると私は感じます。

まず、最近カウンセリングではよくする話なのですが、「あたりまえ」と思う事はコミュニケーションのトラブルが起きやすいと、私は感じています。

できて当たり前、やって当然と思っていたら、してくれた事は当たり前ですから、いっさい評価されません。
同時に、してあげた事も相手にとって当たり前であれば、当然何の見返りもありませんよね。
そして、自分ができて当たり前の事は相手もできて当たり前、などと思っていたら、これは大変です。
もし相手ができていなかったら、ものすごく相手を相手を攻撃してしまって、結果信頼関係が壊れてしまいますからね。

思い込みは「~に違いない」「~に決まっている」と、推測だけで結論が導きだされ、その結論が正しいかどうかの検証もしていないのに、心の中で「正しい」事になっている状態ですね。
きっとあの人は私の事が嫌いに違いない。
そう思う事はその人の自由かもしれません。
でも、本当に嫌いなのかどうか検証もせずに「嫌いなんだ」と決めつけては、それは正しくはありませんよね。

誤解は、勘違いとも言いますが、これは自分の中の記憶や解釈が、実は真実と違っていた、などがあります。
現在、テレビ朝日系列のドラマで「遺留捜査」というドラマがやっておりますが、これは亡くなられた方の遺留品から、持ち主の真実をたどり、誤解している人に真実を伝えるというドラマなんですよね。
このドラマが、誤解のいい例だと私は感じます。
興味がある方はご覧ください。

話をぐっと戻しますが、お互い話し合いをするとき、相手を理解しようとするとき、そして、自分と向き合うときなどは、まずこの「3つの原因」が自分にないかどうか、相手がしていないかどうかを確認されてみるのはいいと私は感じます。
お互いが3つの原因を持っていると気がつかないと、コミュニケーションはどんどんずれていってしまい、うまくいかなくなってしまいますからね。

それをきちんとやってから、結論を出しても遅くはないかもしれませんね。

まあ、相手あってこの事ですから、自分がどれだけ努力してもそこには限界があるものです。
自分が納得するところまでやれば十分でしょう。
選択はそれから考えた方がいいかもしれませんね。

でも、コミュニケーションに原因を抱えたままだと、相手を変えても原因が残ったままですから、また同じことを繰り返す可能性があるんですよね。

気をつけましょうね。

それにしても私にインタビューをしてきたテレビ局の人は、まさか私がカウンセラーだとは知らなかったでしょうねぇ

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