「優しさが信頼を壊す」という心理
優しさが信頼を壊す
優しさって、悪いことではないですよね。
人にやさしくするって、大切なことでもあります。
でも、優しさが信頼を壊すことがあるって、皆さんご存知でしたか?
たとえば、相手の優しさを受け取れない時。
優しくされればされるほど、どんどん自分が追い詰められていく。
また、優しさに裏がある時。
優しさの裏側に、なんらかの欲求や期待、コントロールが隠れている場合なんかですよね。
もう一つ、気を使いすぎてしまう場合。
よくあるのが、「あなたのためを思って」とか「良かれと思って」という場合。
こういうときって、どれだけ相手にやさしくしていたとしても、大概相手のためにならないことが多かったりします。
本来の優しさというのは、相手が幸せになるために提供してあげられるもの、と私は感じております。
たとえば、嫌いだからといってニンジンを食べないでいる子供に対して、
「食べなくていいよ」というのが優しさなのか
「何としてでも食べなさい」というのが優しさなのか
どっちなんでしょうねぇ。
優しさって、意外としてもらった側からすれば、すごく嫌な思いだったり、迷惑に感じたりすることかもしれません。
しかし、年月がたって、自分が大人になった時に、その言葉の意味が理解できた時に、初めて優しさに気づくことがよくあります。
本来、優しさは気が付きにくいもの。
でも、それを自分の欲求や相手を支配するためや、自分に都合がいいからとか、そういった理由で優しさを使ってしまうと、それは虐待やネグレクトと変わらない影響を与えてしまう可能性があるわけです。
そりゃあ信頼も壊れてしまいますよ。
簡単に言えば、愛情からくる優しさなのか、欲求からくる優しさなのか、という差なのでしょうね。
もし、これを読んで「私の優しさって、もしかして信頼を壊している?」と思った人はご安心ください。
本当に信頼を壊している人は、自覚がない人ですから(笑)