愛について1
今回も立教大学の大野久先生からお話を伺ったことで、愛についてのお話がありました。
まあ非常に壮大なテーマですよね。
で、大野先生のお話では、まず愛と恋との違いからでした。
一つ目は、
愛は無条件である。恋は条件がある。
人を愛するとき、条件なんて後付けなんですよね。
そこには、最初無条件での愛があるわけです。
そして、愛がある限り、無条件で相手に与えていくことができるわけです。
親が子を愛するなんて、まさにその典型例ですよね。
その無条件の愛が、相手との信頼感を育てていくわけです。
一方、恋した時は、大概がルックスだとか、背が高いとか、胸が大きいとか、頭がいいとか、なんらかの条件があるわけです。
初恋やアイドルに恋をする、というのが一つの例ですよね。
二つ目は
愛はオンリーワンで、恋はナンバーワン。
愛って、替えがきかないんですよ。
もちろんまったくというわけではありませんけどね。
その人でなければいけない、という想いがあるわけです。
でも、恋はいくらでも替えがききます。
一途に初恋を追い求める人ももちろんいるわけで、その場合初恋ではなく初愛といったほうがいいかもしれませんが、やっぱり恋は次々とできるわけですしね。
さらに、愛は相手の欠点も含めて、全部受け入れられるわけですが、恋は相手の欠点を受け入れることが、なかなかできなかったりします。
そして、三つ目が
愛は相手の幸せが自分の幸せと感じられる
ということです。
恋についてのレクチャーはなかったので、愛だけのお話になります。
相手が幸せであることが、そのまま自分の幸せとして受け入れられる。
自分の例で言いますと、クライアントさんがカウンセリングを受けながら、すごく努力して、問題を克服して、幸せになったとします。
カウンセラーとしては、この時が一番うれしくて、感無量なんですよ。
もちろんカウンセラーとしての報酬をいただいていますので、無条件と言い難いところはあるのですが、それでも、クライアントさんの幸せになった姿を見て、本当に心から幸せを感じられるんですよね。
次回は、このことを踏まえた事例を少し紹介します。