我慢強さの心理
動画を見ておりまして、気になる言葉がありました。
日本人は
怒りの限界を超えたら
非常に冷徹になる傾向にある
これを聞いたとき、私自身妙に納得しました。
日本人、特に私に近い世代の人より上などは、非常に我慢強い傾向にあるように感じます。
まあ、そういう教育の時代でしたしね。
我慢強さというのは、よく例えられるのが袋です。
堪忍袋の緒が切れる
なんてことわざがあるくらいですからね。
人って、怒りを感じても、まずはこころの中にある、怒りを収納する袋に入れるわけです。
これは、この程度で起こってはいけないとか、怒りを表現することはダメなんだとか、まあ人それぞれいろいろな理由があるわけです。
なので、まず袋の中に怒りを納めてしまうわけです。
袋に余裕がある間は、人って我慢できるわけです。
で、この袋の中に怒りがだんだん溜まってきて、とうとう袋に入りきらなくなる。
そしたら、初めて自分自身が怒りを外に出すようになるわけです。
ただ、この時点で自分に怒りがあることを自覚しているかどうかは、わかりません。
このあたりは、心理学講座「怒りとけんかのコミュニケーション」をお読みいただくと、詳しく書いておりますので、是非ご覧ください。
中には、すぐに怒る人がいたりするわけですが、これは、袋がすでにいっぱいの状態にあるか、袋自体が小さい人だったりするわけです。
また、起きた事象によっては、一瞬で袋があふれてしまうこともあります。
例えば、大切な人が理不尽に傷つけられたとか、すごく不当な目にあった、なんてことがあったら、一瞬で怒りが爆発しますよね。
この一瞬で袋があふれてしまう事象というのは、人それぞれ違うわけです。
笑いのツボが人それぞれ違うようにね。
で、怒り心頭、なんて状態になった時、人って、ものすごく冷徹になれるわけです。
まるで突然氷点下273度まで気温が下がる、みたいな感じでね。
この状態になったら、人を傷つけることを全くためらわなくなるわけです。
こうならないためには、自分のこころの中の怒りの袋の大きさを把握するか、定期的に袋の中をカラにしておくことが、大事なわけです。
ま、自分自身のメンテナンスをきちんとしておけばいい、ということですね。
メンテナンスの仕方については、また機会があれば、お話したいと思います。
いつになるかわかりませんけどね(笑)