寂しさと孤独の違い
寂しさと孤独の違い
クライアントさんから、質問をいただきました。
寂しさと孤独の違いって、なんですか?
というわけで、今日は、寂しさと孤独の違いについてのお話です。
まず、言葉の定義から。
孤独というのは、ウィキペディアでは
「自分がひとりである」と感じる心理状態を孤独感(loneliness)という。クラーク・ムスターカスが「孤独感には自己疎外・自己拒否からくる孤独と、実存的孤独がある」と述べているように、孤独と、それに伴う孤独感には自分と他者・世界との関係で捉えたものや、人間の存在そのものから来る孤独感など様々な視点がある。
と書いてあります。
一方、寂しさについては、ウィキペディアに記載がなかったので、セラピストやヒーラーさんのHPをいろいろ見ていると
寂しさとは
嫉妬と怒り
誰ともつながれていない感覚
満たされていない感覚
などがある時に感じるものだと書いているものがありますね。
私個人の意見としては、
誰ともつながれていない感覚
と定義しております。
寂しさと孤独(感)は、時には密接に関係していたり、時には全く関係がなかったりするものと私は感じます。
例えば、孤独感を感じれば、寂しいと感じることもあるわけですが、それって、実際に孤独な状態でなくても、感じることってありますよね。
多くの人の中に囲まれていても、孤独感を感じることはありますし、現実的に孤独だったとしても、寂しさを全く感じない時だってあるわけです。
実際には、寂しさと孤独感には密接な関係があり、孤独であることそのものとは違う、ということになるのでしょうかねぇ。
寂しさも孤独感も、どちらも「誰ともつながれていない」と感じた時に出てくるものですからね。
孤独感は、誰とも繋がっている感覚がないからこそ「孤独」なのであって、その後に寂しさを感じたりします。
寂しさは、孤独感からくる場合もあれば、欲求からくることもあります。
欲求が満たされていない時に寂しさを覚えたり、孤独感を感じたから寂しく感じたりする。
しかし、孤独であること自体は、実際に人とつながっている感覚を持ったまま孤独になることもありますし、誰とも繋がっている感覚がなくても、分離したいと思っている時は、人と繋がりを感じた方がかえって煩わしく感じたりしますからね。
結論としては、心が誰かとの繋がりを感じられているかどうかに大きな違いがあり、そして孤独を求めているかどうかにも違いがある、といった感じでしょうね。
皆さんは、寂しさや孤独感とは、どのようにお付き合いをしていますか?