2020.7.22 心理学講座 リーダーシップとカリスマ性(リーダーシップへの道26)

カリスマ性がある人は、リーダーになりやすい。

まあ何となくわかる話ですよね。

ホームページなどで検索してみますと、カリスマ性についてもいろいろ書かれているわけですが、ここでは、ものすごく単純に定義をしてみたいと思います。

カリスマ性とは、相手を信頼させ、この人についていきたいと思わせる力であり、影響力そのものである。

さて、皆さんに質問ですが、リーダーといわれる人は、皆カリスマ性を持っているのでしょうか?

そして、特別な人しかカリスマ性は持っていないのでしょうか?

答えは、皆さんの心の中に聞いてください。

なぜなら、私の答えは私が出した結論であって、真実ではないからです。

10人いれば10通りの答えがある。

それだけのことです。

まあそれではこのお話が進まなくなりますから、一般論で言いますと、リーダーといわれる人が必ずしもカリスマ性を持っているわけではなく、カリスマ性を持っている人が、自然とリーダーに担ぎ上げられる、といったほうがいいのではないかと感じます。

面白いのが、カリスマ性を正しく使っている人ほど、カリスマ性を特別とは思っておらず(下手をすれば意識すらしていません)、カリスマ性を悪用している人ほど、カリスマ性を特別なものとして自覚しているケースが多いようです。

では、リーダーシップとカリスマ性は、どのような関係があるのでしょう?

実は、リーダーシップのプロセスを進むと、大なり小なり「カリスマ性」が出てきます。

簡単にいえば、リーダーシップのプロセスを正しく進んでいくと、他人に対する影響力が増すわけです。

影響力が強くなった分だけ、カリスマ性も増していく。

理由は簡単です。

カリスマ性というのは、周りが感じることであって、当の本人が感じることではありませんので、周りに対する影響力が強くなると、周りが感じる量も多くなる。

だからカリスマ性も増していくわけです。

カリスマ性というのは、周りが自分に影響されて、そこで初めて実感するものですから、正確にいえば、リーダーにカリスマ性があるのではなく、リーダーシップをとる人にカリスマ性がある、人に対する影響力の強い人にカリスマ性がある、と見たほうがいいかもしれません。

先天的にカリスマ性を持っている人はともかく、カリスマ性というのは、ある程度自分次第で持つことができる、ということですね。

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