2020.7.13 心理学講座 リーダーシップのプロセスを見る(リーダーシップへの道24)
リーダーシップをプロセス側からざっくり見てみると、このようになります。
★目標、目的の自覚
自覚しないと、自分がどこに向かうのか、何をする必要があるのかわかりませんからね。
★目標、目的に向かって進むかどうかの選択(コミットメント)
ここで抵抗が出てきます。
ここが一番時間がかかる場所でもあります。
★実際に行動に移す
抵抗が終われば、やっと行動しようという気になります。
中には、8月31日になって、追いつめられて慌てて宿題をするのと同じように行動する人もいます。
★依存と自立のプロセスの再確認
ここでやり残した事をやらされます。
依存時代、自立時代にやり残した事があれば、ここで全てやり残しがないように、いろいろな課題がやってくるわけです。
★孤独感や迷いを感じ、停滞します。
お手本や前例があるわけではないので、自分を信じるしか前に進む方法がないわけです。
自分が信じられなくなってくると、孤独感や迷いを感じ、立ち止まってしまいます。
実は、この迷いは必要な事であって、自分の進むべき道を再確認するために必要なんです。
人生ゲームに、必ずストップしてルーレットを回す場所があります。
運命の分かれ道!
なんて言い方をしますが、ここで「山頂を目指す」か「山を下りる」かを選択できるわけです。
ここでは、再度コミットメントが必要になります。
そして、それでも自分を信頼して前に進むかどうか、選択を迫られます。
いろいろなお試し(試練)が待ち受けます。
自分を支えてくれる人たちによって、助けられます。
ここで「助けてほしい」といえない人は、ここから先に進めません。
自分の前に誰もいない、強い不安を感じます。
それでも目標に向かって、なお自分を信頼して前に進みます。
★目標にもう少しで届くところに来て、全てをゆだねます。
例えるなら、告白してオッケーかどうかは、自分の選択ではなく、相手の選択ですからね。
確率は2分の1なわけです。
ここまで来たら、もうゆだねるしかないでしょ。
そして、どのような結果になっても、リーダーシップのプロセスを進んだ事は、決して失敗ではないし間違いでもないわけです。
ただ、結果が望んだ形ではなかっただけ。
それこそが、自分だけが得た「宝物」になるわけです。
ここまでざっくりとお話ししてきましたが、以前にもお話ししたように、人によって課題の種類も内容も数も違います。
項目が増えたり、寄り道があったり、する事がありますので、このとおりに進むとは思わないでくださいね。
二人として、同じ道を歩いている人はいない。
人生山もあれば谷もある。
平野もあれば湖もある。
その選択は無限にあるわけです。
それがリーダーシップですからね。