別れようと考えてしまう原因(別れる直前のパートナーのコミュニケーション1)

別れる直前のコミュニケーションというのは、通常のコミュニケーションと違い、いろいろとあります。


そもそも、コミュニケーションがうまくいかなかったから別離に至ってしまうという経緯もありますから、コミュニケーション自体も熟考しておく必要があります。

そして、別れる直前は「別れたい側」と「別れたくない側」で、こころの状態は全く違います。
中には、お互い別れたくないのに別れざるを得ない場合もあるでしょう。

今回の講座では、「別れる直前」にスポットを当ててみたいと思います。


1別れようと考えてしまう原因
別れたいと思うとき、その理由はいろいろあります。
他に好きな人ができたりとか、一緒にいるのがつらくなったりとか。
相手に対して愛情を感じられなくなったとかもあるでしょうね。

離婚する夫婦がよくいう理由に「性格の不一致」というのがありますが、私的な考え方ですが、元々赤の他人ですから、性格が一致するわけはないと感じています。
ただ、今まで許容してきた不一致の部分が、自分の許容範囲を超えてしまった、相手に対して赦していた部分が赦せなくなった、というのが本当のところかもしれませんね。

相手が浮気をしていたなど、明確な別れる理由がある場合は、その後の相手の行動によって理由が変わってきます。

その他にも「自分ではあなたを幸せにできないから、私を見捨ててください」という理由だったり、「今の自分を変えるためには、離婚するしかない」と考える人もいます。
これは「死にたい」と考える人と心理が非常に似ていて、自己価値や自己肯定感が低い人が考える方法です。
引きこもって連絡が取れなくなった、というのも、ここの部分があります。

あとは責任回避であったり、解放されたかったり、自信がなくなったりと、まあ理由付けをすればいろいろあるわけです。

以前、離婚直前の夫婦のカウンセリングをしたとき、夫が別れたいといい妻が別れたくないと言っていたのですが、いざ話し合ってみると、夫は赦されないと感じ、妻は赦したくないと感じている事がわかりました。
これでは関係の修復は難しいわけです。
いくら妻が「離婚せずにやり直したい」と思っても、こころの中では「赦せない」と夫を無意識に責めていますから、夫は針のむしろの中で生活している事になりますからね。
現実では、夫が妻を心理的攻撃して、妻が心理的に疲弊している、という状態でしたので、現実に見えているのとこころの中では逆転している事がよくわかります。


別れようと思う原因は、当の本人ですらわからないこともよくあるんですよね。
別れたいと切り出したにもかかわらず、別れてみたら後悔ばっかり感じたり、という話もよく耳にします。

原因を探ることはとても大切なことではありますが、こと「別れる」ということに関しては、そこに「本当の理由」が全くない可能性があることは覚えておいてください。

結果、別れようといわれた側は、原因が理解できないままになりますから、後を引いてしまったり、引きずってしまったりするわけです。
でも、それは相手に未練があるというよりも、原因がわからないことに悶々としているケースもあり、原因がわかってしまえば相手のことをあっさり手放せる、ということもよくあります。

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