うそかほんとか!成功する人の共通点3(番外編)」

心理学講座「うそかほんとか!成功する人の共通点」の番外編となります。

エディプス・エレクトラコンプレックスの話を前回したと思いますが、今回はその補足です。

エディプス・エレクトラコンプレックスの勝ちパターンを持つ人「の最大の落とし穴」があります。

それは、「一番欲しいものをあえて手に入れない」というパターンを作り上げる事です。

例えば、一番欲しいものがパートナーだとした場合、パートナー以外はすべて想いのままなのに、なぜかパートナーにだけは恵まれないとか、お金にだけは恵まれないとか、こんな事が起こったりします。

これは、以下のような理由からです。

例えば、お父さんをお母さんと娘で取り合ったとします。

そして、お母さんに(心理的に)勝った、とします。

この段階で、エディプス・エレクトラコンプレックスの勝ちパターンが出来上がるわけですが、同時に、お父さんは本当の意味で自分のものになるでしょうか?

ならないですよね。

なぜなら、お父さんは元々が、お母さんのものですから。

つまり、欲しいものを手に入れても、自分のものにはなり得ないわけです。

同時に、お母さんからお父さんを(心理的に)奪ったことで、お母さんに対して罪悪感を持ちます。

負けた相手に同情するわけですね。

結果、これが「一番欲しいものを手に入れない」パターンの大元になっていきます。

負けパターンを持つ人の場合は、人に対して批判的で攻撃的です。

そして「矢面に立つ」ことを極端に嫌います。

理由は、自分が攻撃した分だけ、自分に還ってくることを、心のどこかで知っているからです。

例えば、父親に対して、すごく強い怒りを持っている息子がいたとします。

「お父さん、あなたは父親としてもっとしっかりするべきだ。責任を果たすべきだ。」

では、自分が父親になった時、当然子どもにそう言われない父親になる自信はあるわけですよね(笑)

子供は親に、心のどこかで完璧だと思っている時期があります。

その完璧でない親に対して、子供は無意識に怒りを持つわけです。

しかし、完璧な親なんていないわけですから、自分が親になってみて、初めて「親が完璧でなかった」ことを知ります。

でも、ここで「完璧な親」になろうとするあまり、自分を追いつめすぎたり、子供を締め付けすぎたり、過保護になりすぎる親も、昨今よく耳にします。

完璧でないからこそ、そこには成長と学びがある。

私はそう感じるのですが、完璧を求められてしまうのも、また仕方のないことなのかもしれません。

これは親に限らず、リーダーにも言えることかもしれませんね。

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