2021.3.27 自分のフィルター
人というのは、必ず自分のフィルターを通して物を見ています。
それは今までの人生経験だったり、先入観や思い込みだったり。
昔、金沢に旅行に行ったときに、餡がかかっている桜餅があったんです。
おいしそうだと思って食べたら、まったく甘くなくてびっくりした、という経験があります。
自分自身、桜餅=甘い食べ物という先入観があったわけです。
で、実際にはまったく甘くなくて、自分の先入観と全く違っていたためにびっくりしたわけです。
このように、自分が持つ先入観や思い込み(観念とか自己概念とも言います)があると、その通りでない時に、人は混乱してしまうわけです。
~に違いない。
~に決まっている。
~すべきである。
なんて思っている人は、この混乱を起こしやすいわけです。
ひどい人になると、自分の先入観や思い込みと違うことを認めずに、怒りだしたり誰かのせいにしたりする、なんて人もたくさんいるわけです。
自分の思い通りにならない、というのも、先入観や思い込みの一つでもあります。
で、思い通りにならないと癇癪を起してみたりね。
私もそうですが(笑)
こんな感じで、人は必ず自分のフィルターを通して物を見ておりますので、周りの人が自分と同じものを同じようにみているとは限らないわけです。
ところが、思い込みはここでも「自分と同じものを、きっとみんなも見ているに違いない」なんて思いこんだりして、手が付けられなくなる時もよくあるわけです。
なぜこんなことになるのか、というのはすごく簡単で、自分がフィルターを通していることに気が付いていないわけです。
フィルターを通していない人なんていないのにね。
物事に対して、人は「主観」と「客観」という見方があります。
主観的にみているときと、客観的にみているときと、見えるものって当然違うわけですよね。
でも、ここにフィルターをかけ、そのフィルターがあることを忘れてしまうと、主観=客観になったり、客観そのものがなくなってしまったりするわけです。
この状態が、思い込みであったり、観念や自己概念にとらわれている状態ともいえるわけです。
自分が普段どのようなフィルターを通しているのか。
皆さんは、気が付いていますか?