2021.3.21 心理学講座 情報伝達の難しさ
話をしたことが、相手に正しく伝わらない。
そんなことって、よくありますよね。
心理学講座「話し手と聞き手の心理学」でお話したことがありますが、情報伝達がうまくいかない時って、話し手と聞き手両方に問題があるケースが多いわけです。
ま、聞き手に問題があることのほうが圧倒的に多いんですけどね。
こういうとき、話し手はどう対応すればいいのか。
聞き手にわかりやすく説明する。
わからない人間はほっておいて、わかっている人間にのみ伝える。
伝えても大丈夫な状態になるまで黙っておく。
などなど、色々な対応方法があるわけです。
例えば、予定ですがと前置きして話をした事が、背びれや尾ひれがついて、全く違う話として周りに伝わってしまう。
ま、こんなことってよくありますよね。
では、こうならないようにするにはどうしたらいいのか。
物事が正式決定するまで、誰にも話さない。
うわさ話を無視する。
きちんと文書にしてその都度開示する。
などなど、これもいろいろなやり方があるわけです。
情報が変質する事って、よくあるわけですよ。
都市伝説なんて、その典型ですからね。
本当のことなんてどこにもなくて、ただただ噂に尾ひれや背びれがついて、まことしやかにささやかれて、気がついたら都市伝説になってしまう。
迷惑を被るのは、地元の人たちや、まじめに作業をしている人たち。
でも、情報を開示しないと、結果として噂はより広まりやすくなる。
情報の伝達方法をきちんと整理することが大切なわけですが、それにしても、情報を開示しない目的って、なんでしょうね。
情報を開示しない事で、自分が利益を得る。
情報を開示しない事で、自分が損をしないようにする。
情報を開示しない事で、混乱を避ける。
情報を開示して、変更になったときに変更を伝えるのが面倒。
まあ人それぞれに考え方はあるわけです。
情報を開示する私としては、開示しないのが一番のストレス。
開示しない理由はわかるんですけどね。
噂は噂として、自分自身がきちんと情報を開示していけば、噂を消す事はできるわけですね。
情報を開示しない最大の利点は、変更があったときに修正の連絡をしなくていいわけです。
また、情報を開示していない分だけ、噂はあくまで噂だけになりますからね。
開示しないデメリットは、皆を不安にさせてしまいます。
どこに支点を置くかで、その捉え方は変わるわけです。
いい悪いという物差しではないんですよね。
皆さんは、情報は開示してほしいほうでしょうか?
それとも、開示しないほうがいいほうでしょうか?