2021.11.6 DVについての話
昔、同窓会で、友人から本を紹介されました。
この友人、非常に本好きなようで、私の周りには、なぜか本好きがよく集まるわけです。
私といえば、本は本当に読みたいものだけ読みます。
もともとあまり読まないほうではありますけどね。
で、紹介された本が「愛は傷つかない」という本でした。
この本はDVについて書いてある本で、アメリカのDVカウンセラー、コーラ・ノーリさんが書いております。
読んで驚いたのが、この本に書いてある事例です。
似たような事例、今までカウンセリングで、随分聞いてきた話に類似しているんですね。
まあ、DVというのは、DVをされている当の本人が気が付いていないというケースもたくさんあるわけです。
で、カウンセリングで、初めてDV・ハラスメントだったんだ、と気付く事もよくあるわけです。
当然ですが、DVをしている人は、もっと気づいていませんけどね。
この本のよいところは、それぞれの事例に合わせて、きちんと分類されていて、さらに、親がDVを受けているときの子供の影響まで書いてあります。
そして、DVに対する対処法も書かれておりますので、夫婦・パートナー間でDVに悩む女性には必読といえるでしょう。
私も、この本を読んで、いろいろと考えさせられることがありました。
で、この本を読んで思い出したのは、今から5年くらい前に、DVに関する講演を聞きに行ったことがあるんです。
その時に、非常に有名な方が言っていたことに、実は疑問を持っていたんですよね。
まあちょっと考えればわかることです。
DVをする人は、圧倒的に男性が多いわけですが、女性のDVやハラスメントも、最近問題になってきている、ということです。
特に職場の女性によるハラスメントは、男性、女性関係なく、かなりひどいのではないかと感じるんですよね。
実際カウンセリングを利用されるクライアントさんは、やっぱり女性の方が多いですからね。
DVを受けている男性が、じゃあカウンセリングを、とはなかなかいかないのでしょうね。
たとえ社長であっても
エリートであっても
パートナーであっても
テレビに出るような有名人でも
すごく仕事のできる人であっても
DVは許されることではないと私は感じています。
上記は、DV・ハラスメントをしている人たちの、ほんの一部でもあります。
正直、このようなことでカウンセラーが繁盛する世の中になってはいけないとも感じています。
しかし、実際は、カウンセリングでよくある話、なんですよ。
子供のいじめは、大人のハラスメントやDVを、子供社会に映し出したようなものとも感じますしね。
まだまだ教わることも、学ぶこともたくさんあることを、私自身気づかされる本でした。