2021.11.23 自分を責めるということ
東京に住んでいた時のこと。
電車である光景に出くわしました。
それはある女性が電車を降り、駅のホームにしゃがみこんだんです。
最初はどうしたんだろうと思ってみていたのですが、それが気分が悪くてしゃがみこんだことにすぐに気がつきました。
声をかけようと思い電車を降りようとしたとき、ドアが閉まり電車が動き出してしまいました。
まあこんなときは自分を責めますよね。
もっと早く気がつかなかったのかとか、ドアが閉まる前に電車を下りることができなかったのかとか、できることがあったのにやれなかった自分を責めてしまうわけです。
それは人間なら誰にでもあることで、そう思わないことのほうが問題なのかもしれませんが、あまり自分を責めすぎるのもよくないなと、自己分析をしてみたわけです。
そこで感じたことが、この「自責」があまりにも強かったり、長く続くと、トラウマやPTSDに結びついていくのかもしれないなと感じたわけです。
もちろんこのことだけが原因ではないかもしれませんが、原因のひとつではあると思います。
人は「できるのにやらなかった、やれなかった」と感じたとき、自分を責めてしまいます。
それは今回の地震で被災した人以上に、テレビで被災地の状況を目の当たりにした人や救助に向かった人たち、ボランティアで参加した人たちにも共通の感情かもしれません。
何もできなかった自分を責めてしまう。
しかし、大切なのはこの次だと私は感じます。
何もできなかった自分を責め続けるのか。
それとも、何もできなかったからこそ、次こそは何かできるように準備をするのか。
ここが大きな分かれ目なんでしょうね。
自分ができることがあるとすれば何ができるだろうか。
答えはすぐには出ないかもしれません。
でも、その思いを貫くことこそが人を成長させていくのかもしれませんね。