2021.10.11 不幸自慢
先日、友人と話をしておりまして、ちょっと気になったことがあるんです。
友人の知り合いが、友人に対して、こういったんです。
「あんたの苦労なんて、私に比べたらはるかにマシや」
まあこんなきつい言い方ではなかったわけですが、ちょっとこの話に違和感があったんですよ。
自分にとってはすごく大変なことであっても、他人にとっては対しことないことだったりする。
なんてことはよくあることです。
ですが、それがどんな形であれ、本人が苦労していることに変わりはないわけです。
自分はすごく苦労している、あなたの苦労なんて私の苦労に比べたら、どうってことない。
これが
私はすごく苦労してきたけど、こんなに幸せになった。私がした苦労に比べたら、あなたの苦労はまだまだ大丈夫やから、きっと幸せになれるよ。
とかだったら違和感なんて出てこないわけですよ。
これはもしかしたら、不幸自慢してるんじゃないか?
友人は、苦労しながらも、幸せになるために、日々努力をしています。
その足元をすくうような友人の知り合いの言葉。
どう考えても、不幸自慢をして、幸せでない自分を見せつけているように感じてしまう私です。
不幸自慢というのは、実は人の足を引っ張る行為でもあります。
子供のころなんかは、
「これこの前怪我して、4針縫ってん」
「俺なんか骨折して、10針縫ったで」
みたいな自慢合戦はよくするわけですが、今から考えたら、なんでこんなこと自慢してたんだか、不思議に感じるわけです。
幸福だろうが、不幸だろうが「私はあなたよりすごい」ことを、アピールしているわけですよね。
俺、ベンツのってるねん。
みたいな自慢だと、嫉妬や羨望が手に入りますが、不幸自慢は、正直見るに堪えないし、ましてや自慢していたわけでもない友人に、さも自分のが大変だとアピールするって、どうなんだろうと感じますね。
ただ、この不幸自慢。
意外と気が付いていないだけで、みんなしているかもしれません。
関西人は自分の不幸をネタにして笑いを取る、なんてことをしますから、これは不幸自慢というより、自虐ネタと言われるわけです。
せめて、最後は笑い飛ばせるようなオチはほしかったな、と関西人である私は思ったとさ。
おわり(笑)