2020.7.6 心理学講座 リーダーシップと特別意識(リーダーシップへの道21)
リーダーシップを特別なもの、ととらえている人は、実は結構います。
本来すべての人が持ち合わせている者が、「特別に感じる」というのは、ちょっと変な話ですよね。
なぜそう感じるのか、それは「特別意識」が関係しています。
特別意識とは「自分が特別である」という考え方です。
しかも、「特別」にも2種類あります。
自分には特別なものは何もないから、特別でありたい
自分はみんなと違う(特別)だから、みんなと同じでなければいけない
こう考える人たちが、リーダーシップを「特別なもの」と思い込んでしまうわけです。
リーダーシップは特別なものでもなんでもありません。
ただ、「自分と向き合う勇気があるかどうか」だけなんですよね。
実際にリーダーシップをとれる人は、リーダーシップを当たり前ととらえていて、特別意識を持っていません。
かつ、責任と向き合ったときに、恐れを感じても、それ以上に自分が果たすべき事や、自分の目標に向かう事を選択するわけです。
駅のホームで、気分が悪くなった女性がうずくまったとします。
すぐに声をかけてあげるべきかどうか、多くの人は一瞬躊躇しますよね。
そこで迷わず声を変える事ができる。
たとえ「結構です」と拒絶されても、それでも自分が力になりたいと思ったから声をかける。
ここで恐れを選択すると、動けなくなるわけですが、恐れよりも自分ができる事を選択すると、たとえ自分が傷ついても、行動に移す事ができるわけです。
傷つくことを恐れない
これはなかなかできることではありません。
恐れ知らずの人はできるでしょうけどね。
で、自分ができないことができる人が目の前にいたら、その人を「特別」と感じることはよくあります。
これが羨望であったり、尊敬であったり、嫉妬であったりと、色々な感情を生むわけですが、実は同時に自分に対してもいろんな感情が出てきます。
特別意識は、「自分と誰か、何かを比較している」ところから始まります。
リーダーやリーダーシップをとっている人は、特別に見られがちだし、特別さを求められます。
誰にとっても、目標って特別ですし、自分ができない事をしている人は、特別に見えますからね。