2020.7.28 心理学講座 リーダーシップと強制力(リーダーシップへの道31)

ご意見をいただきました。

<ここから>

過去の記事をを読ませてもらいました。

リーダーシップや、権威に、

良い・悪いがあるとするのであれば、

強制力が発生しているかどうかではないでしょうか?

私は、好きな考えを後押しするために、

自ら望んで協力しているのであれば、

それは強制にはあたらないと思います。

ブラック企業は事実の隠蔽までして新入社員を補充しようとしてくるのですから、

到底良い権威や、良いリーダーシップとは呼べないのではないでしょうか?

<ここまで>

大変貴重なご意見、ありがとうございます。

おっしゃるように、リーダーシップや権威には、ある程度の強制力が発生します。

そこで、良し悪しを分けるとするのであれば、それは「意思と選択」ではないかと私は感じています。

簡単にいえば、

「やろう」と思うか「やらなければいけない」と思うか、

みたいな感じです。

要するに、本人に選択肢があるかどうかと、それを自分自身で選ぶかどうか、ということになります。

例にあるように、ブラック企業やブラック上司などは、選択肢があるように見えて、実は選択肢を与えないようにしています。

実際にブラック企業というところに働いている人であっても、それが自分の意思で、自分が「やろう」と思って働いている人は、会社をブラック企業とは思わないかもしれません。

しかし、いくら世間から「ホワイト企業」といわれている企業であっても、選択肢がなく「やらなければいけない」にがんじがらめになってしまった場合は、会社(もしくは上司)をブラックと感じるかもしれません。

ご意見をくださった方は、それを「強制力」という言葉で表現してくださいました。

それが個人であれ企業であれ、強制力が働いている(と本人が感じた)瞬間に、それはその人にとって悪い権威であり、悪いリーダーシップになってしまうのかもしれません。

ただ、強制力そのものに問題があるわけでもありません。

ポイントは、強制力の「使い方」にあるのだと私は感じます。

例えば、スポーツなどの「ルール」や、「法律」も、広い意味での強制力にあたりますからね。

強制力が自分にとって不都合がなければ、それは悪いリーダーシップと感じないかもしれないわけです。

幼稚園児に大人のSサイズの服を着せても、窮屈とは思わないでしょうが、180センチ、100キロの大人にSサイズの服を着せたら、さすがに窮屈と思うでしょうね。

このように、強制力は「自分に合う服か合わない服か」で、快不快を感じたりするわけですから、すべての人が同じように感じるわけではなく、人によって感じ方が違うわけです。

まあ50%以上の人が不快と感じる様であれば、それはほぼ問題があると思っていいのでしょうけどね。

ご意見をくださったQamar様、ありがとうございました。

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