2020.7.25 心理学講座 リーダーシップとこだわり(リーダーシップへの道28)

1こだわりと頑固さ

皆さんは、こだわりと頑固さの違いって、わかりますか?

辞書を引くと

こだわ・る〔こだはる〕

1 ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。

2 物事に妥協せず、とことん追求する。

3 つかえたりひっかかったりする。

4 難癖をつける。けちをつける。

がん‐こ〔グワン‐〕【頑固】

[名・形動]

1 かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま。

2 取りついて容易に離れようとしないこと。また、そのさま。

(goo辞書より)

今回のお話では、

こだわりは

2 物事に妥協せず、とことん追求する。

頑固さは

1 かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま。

という意味になりますね。

言葉にすると、こだわりと頑固さは違うというのはわかりますが、実際の行動だけを見れば、実はあまり差が見られないものです。

こだわりと頑固さの最大の違いは、その行為、行動が本当に自分を含めたみんなのためになるかどうか、なんですよね。

例えば、どれだけ頑なで、自分の態度を改めない人がいたとしても、その結果多くの人が幸せになるのであれば、それは頑固ではなくこだわりになるわけです。

同じように、どれだけこだわっていても、こだわることで誰も幸せになれないのは、結果として意味のないこだわりになるわけですよね。

また、こだわりと頑固さの違いに、人の意見を聞き入れるかどうか、というのがあります。

追及するタイプのこだわりでは、目的が「追求する」ことにありますので、人の意見を聞き入れる余地はあるわけです。

目的のためには手段を選ばないですから。

しかし、頑固な人は、人の意見すら聞き入れようとはしません。

頑なですから(笑)

困ったものです(笑)

2リーダーシップにおいてのこだわりとは

リーダーシップにおいてのこだわりとは

「それでもできることがあるとしたら、なにか?」

にこだわっていくことにあります。

頑固な人や、意味のないこだわりを持つ人は、できない理由を考えたり、変わらない理由を探したりします。

そして、自分の出した結論に執着します。

このやり方は、結果誰のためにもならないわけです。

しかし、「それでもできることがあればなにか」にこだわった時、そこには必ず「なにか」が出てくるんです。

たとえそれが意味がないと感じても、結果

望んだとおりにならなかったとしても、「なにか」にこだわった結果は、必ず人の心を動かします。

良いこだわりは、最終的には周りの人を幸せにします。

一番わかりやすい例が、三年寝太郎というお話です。

このお話のあらすじは、このようなものです。

干ばつに苦しんでいた村で三年間眠り続けた寝太郎という男がいた。

仕事を何もせずただひたすら寝続けていた寝太郎に周囲の者は怒っていたが、寝太郎がある日突然起き出して、山に上って巨石を動かし、その巨石が谷に転がってぶつかり続け、ついには川をせき止め、川の水が田畑に流れ込んで村が救われる。

寝太郎は三年間ただ眠り続けていたのではなく、いかにして灌漑を成し遂げ、村を干害から救うかということを考えていたのであった。

ウィキペディアより

本当のこだわりとは、誰にも理解されず、誰にも評価されない。

しかし、結果は皆の幸せのためにある。

そんなものなのかもしれませんね。

しかし、これこそが、リーダーシップの本当の「姿勢」なのかもしれません。

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