2020.7.15 心理学講座 リーダーシップの本当の力(リーダーシップへの道25)
リーダーシップは、イメージとして「孤軍奮闘」のイメージがあります。
しかし、本当に独りでリーダーシップの道を進むことはできません。
なぜなら、リーダーシップのプロセスの本当の意味は、
「誰かの力を借りる」事にあるからです。
ですので、自立する事がリーダーシップではありません。
逆に、自立した人ほどリーダーシップのプロセスは険しくなります。
では依存すればいいのか。
これも正しくはありません。
正しくは「相互依存」なんです。
お互いがお互いの成長のために協力し合う。
一つの目標に向かって、みんなの力を集める。
これが正しいリーダーシップのあり方なんですよね。
リーダーシップをとるとき、まるで自分が孤立しているような、強い孤独感を感じます。
周りからはなかなか受け入れられないし、認められる事もない。
自分の進んでいる道が正しいかどうかもわからない。
それでも自分の選んだ道を信じて突き進む。
そうすると、必ずその想いに共感し、協力する人が出てきます。
全てを自分一人でこなす事は不可能です。
必ず、誰かの協力が必要になります。
それは、いろんな成功者の話にも出てきます。
アップル社のスティーブ・ジョブスにスティーブ・ウォズニャックがいたように、本田宗一郎に藤沢武夫さんがいたように、ソニーの森田さんに井深さんがいたように、お互いの持てる力を合わせ、協力する事で、目標に近づいていったわけです。
これは会社に限らず、例えば家族でも同じです。
幸せな家庭を築くために、子供を幸せにするために、夫と妻が力を合わせていく。
クラブ活動などで、県大会で優勝するために、部員全員で力を合わせる。
日常生活には、リーダーシップがあふれかえっているわけです。
リーダーシップの力とは、ある意味では「助けてもらう力」「協力してもらう力」といえるかもしれません。
みんなを引っ張っているように見えて、実はみんなに支えられている。
まさに、相互依存の関係が成立しているのが、リーダーシップというわけです。