2020.2.29 心理学講座 リーダーシップと存在感(リーダーシップへの道32)

すごく緊張しているとき、すごく不安なとき、そばに誰かがいてくれると、すごく安心する。

そんなことはありませんか?

実はこれも、リーダーシップのひとつ、なんですよね。

ただ、そこにいてくれるだけでいい。

それだけで、安心感を得ることができるわけです。

もちろん、安心感を与えている側は、全く気がついていないし、理解できないわけです。

でも、そこにいてくれることで、不思議と不安は小さくなり、緊張がほぐれたりします。

心理学的に見れば、本人が自覚するしないに関わらず、人の持つ「存在感」によって、影響をうけるわけです。

そして、その影響によって、心が落ち着くわけです。

誰にでもある、誰もができる、リーダーシップのひとつと言えるでしょう。

例えば、職場で、特に仕事ができるように見えない人がいたとします。

ところが、この人が移動で職場からいなくなったとたん、職場関係がぎくしゃくしてしまった。

もしかしたら、この人の存在感が、職場の人間換気の潤滑油代わりになっていた可能性があるわけですよね。

また、海外旅行などで、道に迷ってしまったとき、日本人の姿を見ただけでほっとしたりすることがあります。

これは「自分と同じ」とか「自分が理解できる」という部分があればあるほど、安心感が得られるわけですが、存在感を感じるときは、「自分の事をわかってくれている」「何があっても自分の味方」という感覚を持つ事ができるから、なんですよね。

それだけ、相手に対して「信頼感」があることで、存在感と言う影響は、より強くなるわけです。

自分が、人に対してどのような影響力を持つのか。

それは、ほとんどわからないんですよ。

自分の目で自分の背中を見るようなものです。

しかし「そこにいる」というだけで、大なり小なり、人は回りに影響を与えているんですよね。

よくも悪くもね。

みんな、誰かにとって特別な存在なんですよね。

特別な誰かにとって、特別になりたいとだれしもが思うわけですが、それ以上に、自分自身が、誰かにとっての特別な存在である。

その事に気がつくことができれば、「そこにいるだけでいい」本当の意味が、理解できるかもしれませんね。

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