2020.12.25 心理学講座 向き合う姿勢
私は、まず問題と向き合うところから始めていきますから、それはクライアントさんにとって、観たくないものと直面せざるを得なくなるわけです。
できることなら、観たくないものを見ずに、楽に幸せになれたら。
そりゃあ、そのほうがいいでしょうね。
私だって楽に幸せになりたいですよ(笑)
けれど、問題によっては、なかなか楽なやり方がないものもあります。
その場合、やはり腰を据えて、じっくりと問題と向き合っていくことが必要になるわけです。
例えば、夫から離婚してほしいといわれた。
クライアント(妻)は別れたくない。
別れずにやり直す方法はないだろうか?
このようなカウンセリングの場合、別れずにやり直すためには、かなりのことをする必要が出てきます。
すでに問題が表面化しているわけですから、簡単にはいかないわけですよ。
正直、別れたほうが楽かもしれません。
しかし、クライアントさんが別れたくないのであれば、いままでやらずにいたことにチャレンジしていくしかないんですよね。
その「チャレンジ」する気持ちが、相手の心を動かせるかどうかが、この問題のカギになってくるわけです。
それでも、結果として離婚してしまうこともあるでしょう。
大切なことは、結果がどうであれ、自分がやるべきことはすべてやった。バストを尽くせた、と思えたのであれば、その努力は必ず次に活かされていきます。
このように、私の視点は、「今」だけでなく「未来」も見据えたものになっているわけです。
ただ今が楽になればいい。
これでは、また同じ問題が出てきて、同じ苦労を繰り返すことになってしまうわけです。
今苦労して、先々楽になるか。
今少し楽をして、先々に苦労を伸ばすか。
それは選択の自由ですから、選んでいただいていいわけです。
どちらも間違いではありません。
大切なことは、本気でやらないと、人の心は動かせない、ということなのでしょうね。
本気でやっても、人の心はなかなか動かないものですからね。
先ほどの例に関しても、本気で夫と向き合わなければ、夫の心を動かすことなんて無理なわけです。
楽じゃないでしょ。
でも、本気で向き合った結果、夫と向き合えることができたら、それは努力しただけの未来が、ちゃんと待っていてくれるんですよね。
たとえ向き合えなかったとしても、自分がした分だけ、次に進むことができますから、結果として、自分自身は大きく成長します。
向き合う姿勢
これが、カウンセリングには大切なんですよね。