2020.12.22 心理学講座 発達障害の人との対応事例
職場の同僚に、発達障害の方が何人かいます。
そういう人と一緒に仕事をしていると、まあいろいろと感じるところがあるわけですよ。
周りの人たちは、そういった人たちに対してまあいろんなことを言うわけですが、その理由もなんとなくわかるんですよねぇ。
一応カウンセラーですから(笑)
で、私が同僚を見て感じたこと。
それは
風が吹けば桶屋が儲かる
でした。
皆さんはこの言葉の意味はご存じですか?
ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る、また、とてもあてにできそうもないことに期待をかけるたとえ。(コトバンクより)
という意味ですよね。
普通であれば、風が吹くことと桶屋が儲かることについて、この二つが連動して理解でいるわけですが、それができない人がいるわけです。
できないというより、「風が吹くこと」と「桶屋が儲かる」の間をすべて埋めていかないと理解に至らない、といったほうがいいでしょうね。
つまり
風が吹く
ほこりが舞い上がる
目に入って見えなくなる
見えなくなった人の当時の職業は琵琶法師だから三味線が必要になる
三味線を作るために、猫を捕獲する
猫が少なくなり、ネズミが増える
ネズミが桶をかじる
桶屋が儲かる
こういう流れをきちんと押さえないと、最後までたどり着けないわけです。
しかも、ここまで説明しないと、途中で自分の中で勝手に結論を作り出してしまうわけです。
相手に伝えるというのは、こういった連動している言葉などを省略せずにきちんと説明する必要があるということ。
そしてそれが「なぜそうするのか」を理解してもらう必要があるわけです。
まあ一行で済むような内容を都度全部説明しなければいけないわけですから、そりゃあ大変なわけですよ。
ただ、「なんでこんなことしたの?」と思うことは、相手の中で「そうすることがいい」と結論付けた結果なのでしょうね。
こちらのあたりまえを押し付けない。
まず相手を理解したうえで、伝え方を工夫する。
こういうことが必要なのでしょうね。