2020.10.17 心理学講座 こころの負債

先日、ちょっと面白いもののたとえを聴きましたので、ここで紹介したいと思います。

問題を抱えていたとしても、問題が現実に影響しない場合もあります。

ちょっとここで想像してみてください。
問題を負債と考えてみてください。

単純に負債といっても、有利子負債であったり、同じ負債であっても、無利子で何ら影響がない負債もあります。
もし抱えている問題が有利子負債であれば、ほったらかしにしておくと利息が膨らんで、いつの日にか、その負債を払わなければいけなくなります。

利息がかからない負債であれば、持っていても何ら問題がありませんよね。
まあ問題があるとしたら、相続時に相続税がかかるくらいでしょうから、困るのは子供たちになるということです。

簡単にいえば、本来の正しい意味ではありませんが、こころの問題に置き換えたときに、こんな感じだと思ってください。
金融機関から借金をすれば利息はかかります。これが有利子ですよね。
その借金で起業して失敗すると、借金だけが残ったりします。
これが有利子負債となります。

無利子負債は、例えば美術品などを購入すると、手元に残りますが、相続時に相続税を払うことになりますよね。
しかも、売りたくても買った時より安くなってしまうかもしれませんしね。
けれど、生活には特に支障はないわけです。

本当の言葉の意味とは違いますから、ちゃんとご自分で調べてくださいね(笑)

心の問題も、有利子負債のような問題と無利子負債のような問題があるのかなと、この話を聞いて感じたんですよね。

カウンセリングでは、多くの方が今ある問題をどうにかしたいと思ってやってきますから、圧倒的に有利子の問題が多いんですよね。
しかし、先の不安を感じてカウンセリングに来られる方もいますので、当然無利子の問題を扱うこともあるわけです。

一番困るのは、このままほったらかしにしておくと、こころの負債がどんどん増えていくのに、負債があることにすら気が付かない人が、けっこういることですよね。
で、面白いのが、こころの負債に気が付いていない人ほど、普通に生活ができていたりします。
なぜなら、周りがその負債を払ってくれているからです。

で、結局負債を肩代わりしている人が、カウンセリングを受けに来るんですよね。

問題に気が付かないって、本当に怖いですねぇ。

まあ普通に生きていれば、誰かの負債を背負ったり、誰かにか肩代わりさせていたり、最終的な収支はトントンになるようになっています。

この収支のバランスが崩れたとき、問題になって表面化するのでしょうね。

問題に気が付くことって、本当に大切ですよ。

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