2020.10.15 心理学講座 ギブとテイク
東洋経済オンラインの記事で、
“人に与える”を優先する人は「必ず」成功する ギバーとテイカー、あなたはどちら?
2016年03月30日
というのがありました。
読んでみて、久しぶりに「おお!」という内容でしたね。
私は誰がどう見てもギバー(与える人)ですから、まあ御多分に漏れず、皆様の人生の縁の下の力持ちなわけです。
自分でも納得していますしね。
この記事の中には、ギバーがもつ問題点や壁についても書いていて、テイカー(受け取る人)に利用されるのではないか、誰も認めてくれないのではないか、といったことに関しても書いてあります。
カウンセリングなどで相談に来られる方も、実際にはギバーの方が多いですね。
それは、テイカーが「略奪者」や「支配者」になってしまったり、与えるものを完全に「拒絶」してしまうことで、ギブとテイクの関係性が崩れてしまうカラと私は感じます。
ギブとテイクは、実際には対等なわけです。
決して上下関係や主従関係ではありません。
それは年齢や親子、上司部下など、立場や身分は一切関係がないわけです。
先日、ミッドナイトパーティーをしていた時に、リーダーの方がメンバーに説法をしていたんです。
「忙しいから手を貸してほしい」
と言われたら、ギバーは全力で手を貸す方法を考えます。
それでも手を貸せない時は、当然無理であることを伝えますが、次のチャンスの時には、同じように全力で応えようとするわけです。
ところが、不平不満がある場合、どうしてもその選択ができずに、行動的にテイカーになってしまうわけです。
つまり、何らかの見返りや報酬、自分にとってメリットがないと動かなくなるわけです。
リーダーはそのことについて、新人に発破をかけておりました。
そうなる理由も当然あります。
例えば、仕事ができる人とできない人が全く同じ給料なら、仕事ができる人はできない人に不満を持つことだってあるでしょう。
それは当然なことでもあります。
記事にも書いてありますが、ギバーは共感を求め、テイカーは見返りを求めるわけです。
わかりますか?
ギバーもテイカーも、人はちゃんと両方を持っているわけです。
給料に不満を持つ。
給料は報酬、つまり見返りですから、不満があるときはテイカーになっているわけです。
また、テイカーになることでギバーを救うこともあります。
私のしたことが、あなたの役に立てた!
とギバーが感じることができれば、ギバーの今までの「縁の下の力持ち」としての苦労は報われるわけですね。
大切なことは、ギバーにしろテイカーにしろ、やはり「善と悪」があります。
世の中には、自分を幸せにしてくれる人と、自分を不幸にする人がいるわけですよ。
それは相手が大勢の人から称賛され、愛される人であっても、自分にとっては不幸をもたらす人になることだってあり得るわけです。
どんなに優秀で、実力も権威も持っている会社の社長が、たった一人の社員に対してパワハラをする。
この社員にとっては、社長はどれだけ素晴らしい人であっても、自分を幸せにしてくれる人ではありませんよね。
基本は、よき人との出会いなのでしょうねぇ。
そして、最大のギバーでありテイカーは、誰かにとっての「よき出会い」であることなのかもしれませんね。
私自身、そうありたいと願っています。