自立傾向のパターン
友達や恋人と、駅で別れるとき、彼女(彼)の後ろ姿を見送っています。
さて、彼(彼女)の行動は?
① 何度も何度も振り返る
② 1回だけ振り返る
③ 全く振り返らない
④ こちらが動くまで動かない
⑤ 見送りを拒否される
これだけで、相手の自立度と、自分に対して、どれだけ愛情や親密感を感じているか、また、恐れの度合いもわかります。
例えば、①や④、⑤などは、別れがたい気持ちがありますから、愛情も親密度も高いわけです。
②だと、ほぼ友人レベルの親密度といえるでしょう。
では、③はというと。
実は、これだけが愛情や親密度に関係がありません。
愛情や親密度があっても、恐れがあると振り向けなくなったりします。
また、③が一番自立している傾向にあります。
また、意識が別の方向に向いているときも、③の傾向が強くなります。
今まで、私の経験上3人の方が、別れの時に全く振り向かない方でした。
で、その3人はというと、まあ非常に自立傾向の強い人たちばかりでしたね。
で、その人たちに、ちょっと聞いてみたんです。
そしたら、こんな答えが返ってきました。
振り返った時に、誰も自分を見ていなかったら怖いから、振り向けない。
もう次のことを考えていて、後ろを振り返るつもりはない。
こんな感じです(笑)
同じ③でも、感じていることはまったく真逆ですよね。
でも、面白いのが、どちらも自立傾向のパターンなんですよね。
今回は、これがいいとか悪いとか、そういう話ではありません。
全く同じ行動でも、同じ自立でも、人のこころって、こんなに感じていることが違うわけです。
行動が同じでも、こころが同じとは限らない。
結果として、同じ「自立」になってしまっているだけですからね。
行動心理というのは、ただ行動を見るのではなくて、その前後に何があったかとか、結果としての行動でることを、理解しておくことが必要です。
いろんなことがあった結果、その行動をとっている。
であれば、あとは逆にたどっていけばいいわけです。
数学の問題で
5xy=20
Y=5
Xを求めよ
こんな問題、中学の時にやったことないですか?
これと同じように、行動から心理を読み解いていけばいいわけです。
心理学は総合学問といわれている理由が、なんとなくわかりますよね。
国語でも、数学でも、化学でも、音楽でも、倫理社会でも、どの学問でも、心理学は密接な関係を持っていますからね。