自立について~その真実に迫る~1
自立について~その真実に迫る~
みなさんに質問です。
「自立」とはどのような意味でしょうか?
一人で生きていく
誰にも頼らない
自分の足で立つ
自分のやり方でやる
甘えない
etc.
答えは人それぞれ、いろんなものがあると思います。
そこでさらに質問です。
自立が、最終的に自分を幸せに導いていくのでしょうか?
これは私の答えになりますが、ある一定の時期までは自分自身を幸せにすることができるでしょうが、あまり長時間続けると、必ず行き詰まり、自分を追いこんでしまう、と私は考えています。
カウンセリングでは、自立を「一人で生きていく」と定義することが多くあります。
誰にも頼らず、誰にも任せず、とにかく一人で何とかする。
そのような状態は、結果としてどのようになるのでしょうか?
本当はいっぱいいっぱいなのに、誰にもいえなくてつらくなったり、本当は助けてほしいのに、助けてといえなくなったり、周りから「大丈夫?」と声をかけられて、本当は大丈夫じゃないのに「大丈夫、大丈夫」といってしまったり。
無理な状態なのに、それでも自分独りで何とかしようとしたり。
これはみな、自立している人に共通のパターンなんですよね。
みなさんにもそんな経験があるのではないでしょうか?
ではなぜ、自立すると一定の時期まではうまく行き、途中からつらくなるのでしょう?
それは、根本的なものに原因があります。
自立していく課程で、多くの人は怒り、否定、禁止、抑圧、恨み、当てつけ、復讐などの、負の感情をベースにして、自立していく傾向がよく見られます。
要するに、何かに反発する為に自立していくことが、みなさんが考える「自立」になっているのではないかと私は考えます。
これは初期の段階では爆発的なエネルギーになりますが、残念ながら持続させることが難しいんですよね。
たとえるならば、短距離ランナーに長距離を走らせるようなものが、みなさんの考える自立の基本原理だと思っていただければいいです。
では、よりよい「自立」というのは存在しないのでしょうか?
実はあります。
続きは、次回をお楽しみください。