父親が与える影響について
この間、ちょこっとネットで動画を見ておりまして、面白い内容を見つけました。
それは、父親が与える影響についてのお話でした。
もちろん一般論的な話ですし、すべての父親に当てはまるわけではありません。
と前置きをしたうえで、お話をしたいと思います。
子どもにとって、父親とは、生まれて最初に出会う「完璧な大人」です。
ですので、ちょっとしたことが、意外と子供に影響を与えていたりします。
父親から何を学ぶのかというと、自己愛を学ぶんですね。
父親というのは、子供にとって社会の象徴でもあります。
父親を通じて、社会に触れていく予行演習をするわけですよ。
例えば、父親が仕事の愚痴を子供の前で話すとする。
会社や社会の批判をしたりする。
自分の仕事に関して、ネガティブな発言をしたりする。
すると、子どもは、社会を批判しているように、自分も否定されている気分になるそうです。
この結果、自己愛の形成がうまくいかなくなったりします。
また、母親が父親の悪口を子供に聞かせても、同じように自己愛の形成に問題が出ると私は感じています。
その動画では、父親が否定的なことを言っていると、子供はグレやすいという話もありました。
父親が愚痴っぽくなると、子供は自分が愛せなくなるんですって。
さらに、父親は夢を語り、母親は現実を語ると、子供の自己愛形成には良い影響になるんだとか。
で、父親が嘘をつくと、子供は「嘘をついていい」という許可が出てしまうそうです。
これは父親に限らず、大人がしていることは子供は真似ますからね。
こういった「父親の影響」については、2013年ころから研究が始まっているそうです。
2003年ころは、母親の影響についての研究が盛んだったんですよね。
母原病というのも、そのころに出てきた言葉ですしね。
そのうち「父原病」なんて言葉も出てくるんでしょうねぇ。
まあカウンセリングをしていると、そんなことは私がカウンセラーになった時からずっと言われていたことでしたけどね。
やっと社会が、カウンセリングに追い付いてきた、みたいな感じもちょっとします。
これからもっと研究が進んで、父親も母親もより良い方向性で、子供と接することができるようになれば、カウンセラーが必要なくなる社会が一歩近くなるかもしれませんね。