批判的な自分を辞めるには
自利行、他利行
これ、聞いたことありますか?
仏教用語だそうです。
まあ、言葉のとおりですね。
自分の利益のための行動と、他人の利益のための行動、という意味です。
で、今回は批判に関するお話です。
物事に批判的な人についてですが、こういう人って、人から批判されることにとかく弱いことが多いんです。
例えば、人前に立つことが嫌だったりね。
いつも課長の悪口ばかりを言っている自分が、突然自分が課長になったりしたら、どうなるでしょうね。
おそらく、今まで課長の悪口を言っていた分だけ、誰かから悪口を言われるかもしれない、とは思うでしょうね。
誰かの批判をする、というのは、批判している誰かの欠点や至らない点がよく見えるわけです。
これが批判する人の才能である、という話は、以前のコラムでもしましよね。
では、この批判的な自分を辞めるにはどうしたらいいか。
たとえ話ですが、職場のとある一角が水漏れしているのに気が付きました。
しかし、あなた以外誰も気が付きません。
さあ、あなたならどうしますか?
ほとんどの人は、誰かに言って直してもらう、という行動をとるわけですが、批判的な人というのは、自分では行動せずに、漏れていることに気が付かない人たちに、なぜ気づかないんだ!と言い続けているようなものです。
誰かに気付いてもらうより、自分で行動したほうが早いですよね。
批判する人は、それだけ現状の問題点がよく見えるわけですから、その問題点を誰かにどうにかしてもらおうとするのではなく、自分から働きかける必要があるわけです。
もちろん、自分でどうにかしようなんて思う必要はありません。
どうにかできる誰かにお願いしてもいいわけです。
行動すること
これが、批判的な自分を変える方法の一つとなります。
また、他人の目が批判的に見えて、人前に立つとあがり症になってしまう、という人がいます。
そうなってしまう理由はいくつもあるわけですが、その中には、批判的な人もいるわけです。
批判的な人ほど、批判されることに弱いですからね。
自分が人前に立ったら、自分がしているようにあらさがしをされて、そこを批判してくるに違いない。
なんて思ってしまうと、失敗が許されなくなりますから、人前に立つのが怖くなりますよね。
で、ここで冒頭の他利行のお話になるわけです。
長い伏線でしたねぇ(笑)
もし、こんな自分を変えたい、と思ったら、他人のために行動してみることです。
一日一善
みたいなことでも構いません。
ボーイスカウトだったら「日々の善行」というわけですけどね。
こういった行動をして、誰かのために何かができた自分を積み重ねていくことで、批判的なこころを減らしていけばいいわけです。
批判するより、対応する。
あなたに何かしてもらった人は、あなたを批判的な目で見ることはなくなっていきますからね。
小さな小さな積み重ねかもしれませんが、その積み重ねが、いつか大きな恩恵となって還ってくる。
もし、人の目が気になる、と思ったのであれば、ちょっと行動してみてくださいね。