我慢と忍耐の心理
我慢と忍耐については、以前心理学講座でもお話ししたことがあると思います。
大雑把に我慢の忍耐の違いについてまとめると
我慢から得られるものは開放感
忍耐から得られるものは達成感
という感じになります。
この二つ、感じ方は同じように見えても、結果感じるものが全く違うわけです。
我慢というのは、したくてしているわけではありません。
自分の意思ではどうにもできなかったり、他人から強要されたりすることで我慢になります。
それが生理現象でも、自分の意思ではどうにもならないから、トイレを我慢する、なんて言い方になるわけですね。
トイレを耐える、なんて言い方はしませんよね。
一方、忍耐については、自分の意思で選択するわけです。
例えばオリンピックで金メダルを取るためとか、資格を取るためとか、自分が求めているものを得るために、我慢せざるをえない。
これは、同じ我慢でも、自分の意思で選択しているわけですから、忍耐にあたるわけです。
で、人というのは面白くて、自分の意思で我慢を選択すると、これが意外と長持ちするわけです。
ところが、我慢を強いられたり、強要されると、そう長くは続かなくなります。
諦めない限りね。
自分が今置かれている状況が、我慢から来ているのか、忍耐から来ているのかを見極めるだけでも、その後の選択や自分自身のケアにも役に立つと思います。
意外と一緒くたにされてしまっている我慢と忍耐。
対応方法は全く違いますからね。
ここでも、自分を理解することって、やっぱ大切なことなんですよ。